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次のクリプトの強気相場が始まるサインを見極めるために、注意を向けるべきこと

2022年06月28日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 相場のサイクルの見極めの重要さ
  • 次のクリプトの強気相場が始まるサインを見極めるために、注意を向けるべきこと
    • 1.レバレッジ金利・出来高・OI
    • 2.金利市場の逆イールド
    • 3.CPI(インフレーションの具合)と金利の関係
    • 4.ロシアによるウクライナ戦争の動向
    • 5.株式(特にグロース)とのデカップリング
  • 総括

前提

本レポートは、次のクリプトの強気相場が始まるサインを見極めるために注意を向けるべきことを筆者の視点で論じます。
2022年6月は暗号資産が続落しました。Bitcoinは年初来で50%安になっており、厳しい相場展開になっています。

https://www.coingecko.com/en/coins/bitcoin
現在、注視されるのは、記録的なインフレーションと、その退治を目的にした米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げです。インフレーションの要因は、これまで行ってきた金融緩和と、ロシアによるウクライナ侵攻による石油をはじめとするコモディティ供給難の2つです。これらに対応するため利上げのペースが加速しており、株式市場および暗号資産市場にプレッシャーを与えています。
一般的に利上げを行うと株式をはじめとしたリスク資産は売られる傾向にあり、暗号資産もこれまでのところ同様に値下がりしています。また暗号資産業界特有の事象としては、大手ヘッジファンドが危機的な事態に陥り、マーケットにも影響を与えています。なお、本件について当社HashHub Lendingは影響を受けておらず、ご安心ください。

アメリカの5月消費者物価指数(CPI)は40年ぶりの高い伸びであり、戦後初めてヨーロッパで大きな戦争が勃発しており、非常に不安定な世界情勢になっています。一方、直近の暗号資産マーケットも厳しい状況ですが、かつてない不安定な世界、信頼できるマネーシステムの欠如によりBitcoinが再評価される局面もあるだろうと考えています。こういった見解は伝統的金融業界からも出ており、クレディ・スイス発刊グローバル・マネー・ディスパッチに掲載された『ブレトンウッズ体制3.0 』はその1つです。同レポートの著者はクレディ・スイスの短期金利戦略の最高責任者であるゾルタン・ポズサー氏であり、金利などの流動性といった世界の金融システムを最も理解していると金融業界で評価されている人物です。同レポートでは昨今の金融戦争・ロシアに対する金融制裁は、コモディティ不足を助長させて、ドルは基軸通貨の座を明け渡すことになる、その過程でBitcoinも恩恵を得ると論理的に展開をしています。これについては下記でも解説しています。
その他の著名投資家としても、レイ・ダリオ氏も時折似たような見解を展開して、自身がBitcoinを保有していることを明らかにしています。
しかしながら、こういった説明を聞いたところで、中期的にBitcoinをはじめとした暗号資産が有望なのは理解したから、いつ次の強気相場はやってくるんだ?という人も多いでしょう。その正確な時期は確かには誰にも言えません。しかし、その暗号資産の強気相場の足音を聞き取るサインを感じ取る努力はできます。それは一つではなく複数の指標や事象にまたがります。
今回は、次の強気相場が始まるサインを見極めるために注意を向けるべきことを列挙していきます。
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