KuCoinが関連する独自チェーンのKCCの概要

目次

  • 前提
  • KuCoin取引所の概要
  • KCCの背景
  • KCCの技術面
  • KCCの参加方法
  • 主要プロジェクト
  • 総論

前提

本レポートではKuCoinが関連する独自チェーンであるKCC(KuCoin Community Chain)の概要を説明します。目的は値上がり益を目的に一部で話題になっているKCCについて、安易に参加するのではなく技術的な内容やリスクを理解し、KCCに興味がある方が継続的に相場に参加できるようにすることです。

取引所のBinanceが展開するBCS(Binance Smart Chain)を始めとして、HuobiのHECO(Huobi ECO Chain)など、取引所が展開する独自チェーンが流行しています。これらのチェーンはいずれもEthereumのフォークですが、KCCはEthereumではなくHECOのフォークで、Ethereumから見るとフォークの更にフォークという事になります。
*関連レポート:Binance Smart Chainの概要、アーキテクチャなど
*関連レポート:Huobi ECO Chain(Heco)の概要 中国で存在感を示すHuobiの独自ブロックチェーン

これらの取引所チェーンは、Ethereum上のプロジェクトをコピーしていくつかの機能を付加し、独自トークンを配布することで高いAPY(Annual Percentage Yield: 年利)を与えることでユーザーを集めています。KCCもその傾向が強くプロジェクトのRug Pullが多いために注意が必要です。

またKuCoinはあくまでエンジェル投資家兼参加者の一人というスタンスになっており、これもBSCに対するBinanceの立場を模倣したものとなっています。レポートでは、KCCの背景、技術的詳細、関連プロジェクトについて説明します。

公式サイト:https://www.kcc.io/#/
ドキュメント:https://docs.kcc.io/#/en-us/
ブロックエクスプローラー:https://explorer.kcc.io/

KuCoin取引所の概要

まずはKCCに関わっている取引所であるKuCoinの概要を説明します。KuCoinはシンガポールを拠点とする取引所で、取引量は全取引所中で14位と中位の取引所です。2017年9月に設立し207ヵ国に600万人以上のユーザーを持っています。

また独自の取引所トークンとしてKCSがあります。種類としてはユーティリティトークンに分類でき、BinanceのBNBと同様に取引手数料として使用する事で20%割引、旅行サイトのTravalaでの使用などが現在の用途です。

またトークンの価値を高めるために定期的にバーンを行っています。具体的にはKuCoinの純利益の10%の金額を買い取ってバーンしており、総発行量の2億の内、1億がバーンされるまで続く予定です。ただ早く見積もっても25年はかかる予定なので、バーンが終わる心配はないと思われます。また6KCS以上を保有しているとAPR30%程度の利子を得ることが出来ます。

https://medium.com/kucoinexchange/what-is-kucoin-token-kcs-and-how-does-it-work-kucoin-crypto-gem-observer-e9af5b1b71a6


このKCSの価格ですが、7月に入ってから下落相場の中でも75%程の上昇を見せています。この上昇に寄与しているのがKCC(KuCoin Community Chain)です。KCSはKCCにも用途があり、ガバナンストークンとKCCの使用にKCSが入り口となっています。そのためにKCCの様々なプロジェクトの利用者はまずKCSを購入する必要があるため、KCSの値上がりにつながっています。

https://www.coingecko.com/ja/%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA

KCCの背景

まずKCCの背景から見ていきます。KCCはKuCoinが関係する分散型取引所ですが、前述したようにKuCoinは「エンジェル投資家と1参加者で、初期開発のための財政的および技術的サポートを提供しているだけ」というスタンスです。KCCのドキュメントを読んでもKuCoinという記載はほとんど出てきません。

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