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Efinityの概要 Polkadot経済圏で稼働するNFT特化の独自ブロックチェーン

2021年07月03日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Efinityの概要
  • 独自トークンEFIとENJの概要
    • 独自トークンEFIとENJによるトークンエコノミクス
    • トークンディストリビューション
  • 総論

前提

本レポートではEfinityおよび独自トークンEFIの概要について解説します。
EfinityはPolkadot経済圏で稼働するNFT特化の独自ブロックチェーンです。Polkadotは独自ブロックチェーンフレームワークのSubstrateで開発された様々な独自ブロックチェーン(Parachain)が、Polkadot(Relaychain)に接続されることでセキュリティが担保され、Relaychainに接続されたParachain同士がインターオペラビリティを得る設計です。
ParachainがRelaychainに接続されるためにはオークションによって権利を得る必要があります。今回のレポートで取り上げるEfinityはPolkadotに接続されることを目指す独自ブロックチェーンで、NFTを発行するゲーム企業やアーティスト、コレクターに特化したブロックチェーンとして開発されています。
Efinityの開発はEnjinが行っています。EnjinはERC-1155というNFTのトークン規格を開発したり、ゲームコニュニティプラットフォームを開発する企業です。ERC-1155は複数のNFTとFungibleなERC20トークンをラッピングして異なるNFTトークンを生成できるトークン規格です。例として、ゲームアイテムのナイフ3本・布1枚(合計4つのNFT)と0.1ETH(Fungible Token)をラッピングして、新しいNFTとして「宝箱」を生成するようなことができます。Enjinは独自トークンEJNを発行しており、EJNをラッピングしてERC-1155を生成できるツールセットを提供しています。
Enjinはこれまで長らくEthereum上でNFT関連のプロダクト開発をしてきた企業ですが、今回NFT特化の独自ブロックチェーンを開発する形になります。背景としては、低いトランザクションコストなプラットフォームで、NFTに特化した機能を実装しやすい独自ブロックチェーンが必要であると説明しています。
また一般的にNFTは流動性が低く市場で価格発見がされにくいことが課題でしたが、EfinityではネットワークレベルでNFTの取引を促進するような仕組みが作られています。
今回はEfinityの主要な機能などを概観します。
公式サイト:https://efinity.io/
ホワイトペーパー:https://efinity.io/whitepaper/company

Efinityの概要

EfinityはEnjinのチームが開発するSubstrateベースの独自ブロックチェーンです。
コンセンサスメカニズムはNPoS(Nominated Proof-of-Stake)を採用しており、大まかにはDPoSであると理解すれば問題ありません。詳しくは下記レポートを参照ください。
ただしこの際にステーキングされるトークンとしては、EFIではなくEnjinが過去に発行済のトークンENJが利用されます。これについては後述します。ネイティブトークンであるEFIはネットワークの手数料とガバナンストークンとして使われます。
EfinityはNFTを発行するゲーム企業やアーティスト、コレクターに特化した独自ブロックチェーンで、以下のような機能を備えています。なおEfinityは汎用的なブロックチェーンではなくユーザーが自由にアプリケーション開発やスマートコントラクトをデプロイすることは想定されていません。
・予測可能なトランザクション手数料
Efinity上の注文や取引には取引手数料がかかり、支払いされたネットワーク上のEFIプール(後述)に分配されます。
取引手数料は取引額のn%のように予測可能なものとなっています。NFTの発行者や開発者はサードパーティが行う取引から利益を得るために、追加の手数料を課すこともできます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。