Polkadot/KusamaのParachainオークションの仕組みと、 DOT・KSMトークンの性質を理解する

目次

  • 前提
  • Parachainオークションはなぜ行われるか・スケジュール
  • Parachainオークションの仕組み
  • ICOとの設計の違いとPolkadotの性質を理解する
  • 総論

前提

本レポートでは、PolkadotおよびKusamaで行われるParachainオークションの仕組みについて解説します。
Polkadotは複数のブロックチェーンを相互接続するネットワークです。Relaychainという中心的なネットワークが核になり、各々が独自に機能するParachainがそれに接続して、相互運用性を持つというコンセプトです。
参照:https://wiki.polkadot.network/docs/en/getting-started
Relaychain
PolkadotおよびKusama
Parachain
独自ブロックチェーン開発フレームワークSubstrateで開発された様々な独自ブロックチェーン
Relaychainの役割は、接続されているParachainにセキュリティを提供し、チェーンをまたいだ取引が安全に行われることを保証することと、接続されたParachain間の相互運用性を実現することです。
一方、Polkadotエコシステムを充実させるアプリケーションの開発などはParachain上で行われます。それぞれのParachainには独立したルールや仕様がありますが、Relaychainを介して他のチェーンとの相互運用が可能です。またBitcoinやEthereumなどの外部ネットワークに接続して通信できるようにするParachainをBridgeと呼びます。
しかしながら、PolkadotおよびKusamaのRelaychainに全てのParachainが接続できるわけではありません。限られたスロット(枠)が設定されており、各ブロックチェーンがこの枠を獲得するための競争がParachainオークションと呼ばれるものです。
PolkadotにおけるICOのようなものだとも表現されることもあり、DOTやKSMのトークンホルダーにとっても影響が大きいトピックです。(実際にはICOとは異なります。)
今回のレポートでは、このParachainオークションの仕組みを解説し、またそのうえでDOT・KSMトークンの性質を理解することを目指します。
なお、本レポートでは、以後PolkadotのネットワークにおけるParachainオークションを解説しますが、基本的に内容はPolkadotもKusamaも変わりありません。KusamaはPolkadotのブロックチェーンのコピーであり、仕組みは一切変わりなく、本レポート中でPolkadotと書かれている部分は全てKusamaと読み替えても意味は変わりません。
なお、Parachainオークションに限らない、Polkadotの基本的な仕組みについてはこちらのレポートを参照してください。

Parachainオークションはなぜ行われるか・スケジュール

まずParachainオークションの仕組みについて解説する前に、そもそもParachainオークションがなぜ行われるかについて解説します。
PolkadotのRelaychainには複数の独自ブロックチェーンがParachainとして接続するとすでに説明しました。独自ブロックチェーンは、Parachainにならなくてもアプリケーション開発ができてユーザーは利用できます。しかし、PolkadotのRelaychainとなるメリットは、セキュリティと相互運用性があります。

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