search-icon
academy-icon

Polygon上のDeFiの概観およびセキュリティ上の懸念やリスクについて

2021年06月08日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 急成長するPolygonのDeFi経済圏、主要なDeFi
  • 実際にPolygonを使う場合の方法と2つのブリッジの方法
  • Polygonのセキュリティ上の懸念
  • 総論

前提

本レポートでは、Polygon上のDeFiの概観とセキュリティ上の懸念について解説します。
Polygon(旧MATIC)はEthereumのサイドチェーンプロジェクトです。プロジェクトチームはレイヤー2だと主張していますが、実態としてはサイドチェーンに近いため、本レポートでは便宜上サイドチェーンと表現します。Polygonについて基本的な解説は下記のレポートを参照してください。
2021年4月以降、Polygon上のDeFiアプリケーションが増加しエコシステムが急成長しています。
一方、Polygonにはセキュリティ上の懸念があるとする声も多くあがっています。今回のレポートではそれらの点を網羅し、Polygonの現状を理解することを目的とします。

急成長するPolygonのDeFi経済圏、主要なDeFi

まず前提としてPolygonのDeFi経済圏は急激に成長しています。
6月5日時点でのTVL(スマートコントラクトにロックされている総額)は$7.5 billion(75億ドル)です。PolygonはEthereumのサイドチェーンであり、Polygon→Ethereumに資産を移動する際には、Ethereum上にデプロイされたPolygonのスマートコントラクトに資産がロックされます。つまり$7.5 billion(75億ドル)はEthereumからPolygonに移動した資金の総額です。
https://defipulse.com/polygon
Polygon上でのユニークアドレスの数も日に日に増加しています。
参照:https://www.covalenthq.com/
PolygonはEVM互換のため、Ethereum上で開発されたアプリケーションの移植が容易で、様々なアプリケーションがPolygon上でもマルチチェーン展開の一環でデプロイしています。Ethereum上でよく知られたプロジェクトで、Polygon上でも展開を始めた事例として、SushiSwap・Aave・Curve・Graph Network・API3などがあります。これらのプロジェクトがPolygonへのデプロイを開始したのは、4月頃でTVLの増加が始まったきっかけになっています。
他、Polygon上のプロジェクト一覧としては下記のサイトが詳しいです。同ページによると6月5日現在で36のDeFiプロジェクトがPolygonで公開されています。
参照:https://awesomepolygon.com/
このレポートは有料会員限定です。
HushHubリサーチの紹介 >
法人向けプラン >

※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。