Pancake Bunnyへの攻撃手法 新規トークン発行機能の変数操作を狙ったフラッシュローン攻撃
2021年06月04日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 攻撃の概要
- 攻撃の詳細
- 該当箇所のコード
- 総論
前提
本レポートではBinance Smart Chain上の人気プロダクトであったPancakeBunny(PancakeSwapとは別)へのフラッシュローン攻撃と独自トークン発行量の不正操作の概観を行います。まず、PancakeBunnyへの攻撃の特徴として、独自トークンの新規発行ロジックを狙ったものであるという点が挙げられます。プラットフォーム上にデポジットされていた資産そのものの流出ではなく、プラットフォームが新たに独自トークンを発行する際に参照している変数をフラッシュローンを使って操作することで、開発者が予想しない量のBUNNYが発行されてしまい、そのBUNNYが市場で売却されたことで暴落が引き起こされました。
その他のDeFiプラットフォームへの攻撃については以下のレポートをご覧ください。
*関連レポート:Origin Protocolの概要とOUSD資金流出の詳細
攻撃の概要
攻撃対象:Pancake Bunny
プロジェクト概要:PancakeSwapのCAKESトークンの複利運用を自動化するプラットフォーム。
被害額:約30億円
攻撃手法:フラッシュローン、価格オラクル操作
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。