DeFiのリスク・今後の発展に向けてあるべき取り組みなど運用者・実務者視点での考え方
2024年08月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- DeFiの需要はまだあるのか?
- DeFiの最大のボトルネック
- 今後の発展に向けてあるべき取り組み、期待したい規制
- 総括
前提
本レポートでは、DeFiのリスク・今後の発展に向けてあるべき取り組みなど運用者・実務者視点での考え方について筆者の視点で述べます。
DeFiは暗号資産のユースケースとしてSoVとしてのBitcoinを除けば、最も主要なものの一つです。大企業が参入しても、NFTやゲームなどのトピックが局所的に盛り上がりを見せても、やはり継続して相当量のユーザーと経済があるのはDeFiです。
しかしながらそのDeFiの市場は過去3年間停滞しています。スマートコントラクト内で流通総額を示すTVLも伸び悩んでいます。
イノベーションも減速していることは多くの人が否定しがたいのではないかと推察します。既存のプロトコルを少し改良した程度ではなく全く新しいプロトコルが現れることはイメージしずらくなっています。
何がDeFi市場の成長を阻害しているのか、明確な解こそ見出しずらいものの、それを検討することを試みます。筆者自身はこれまでHashHubの運営という立場、つまりいわゆる機関投資家としても、また個人でもそれなりにシリアスなエクスポージャーをDeFi市場に割り当てて、このマーケットに向き合ってきました。
それらの経験から現状のDeFiのボトルネックについて論じていきます。私自身の整理とともに、今後この市場で取り組みされる事業家の参考になればとの思いです。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。