Ankrの概要 分散化ステーキングプールを実現しようとするプロジェクト

目次

  • 前提
  • Ankrの概要
  • 独自トークンANKRの概要
  • LIDOとの比較
  • 総論

前提

本レポートでは、Ankr Staking(以下Ankr)の概要について解説します。Ankrはステーキングされたトークンに流動性を付与するプロトコルです。
2021年3月時点で、Ethereum2.0とBinance Smart Chainの分散化されたステーキングプールを公開しています。
現在、EthereumではPoSのコンセンサスメカニズムへの移行が進行しており、ETHをステーキングすることでバリデーターノードになることができ、ブロック報酬を得ることができます。しかしETHのステーキングにおいては2020年12月にステーキングができるようになったものの、一度ステーキングをするとEthereumの1.0のチェーンにETHを戻すことができない性質を持っています。
これは、Ethereum2.0の開発がある程度進みシャード上でのトランザクションが実行できる状態、あるいはEthereum2.0とEthereum1.0のマージが完了するまで続きます。つまり一度ETHをステーキングを開始すると、しばらく引き出しが実行できない性質を持っています。これらについて詳しくは下記のレポートを参照してください。
そのような課題背景から開発されているのはAnkrです。Ankrのプロトコルを介してETHをステーキングすると、実質的にユーザーはステーキングをしながらも任意のタイミングでETHを売却できます。また、ステーキングプロバイダーを分散化して運営するインフラストラクチャーとしての性質も兼ね揃えています。類似のプロジェクトとしてはLIDOがあります。
Ankrは、元々ノードインフラを提供する事業会社です。開発者向けにAPIを提供しています。開発者はそのAPIからブロックの最新データを取得してサービスを構築しています。Bitcoin、Ethereum、COSMOS、Polkadotなど約40のパブリックブロックチェーンに対応しています。また、Ankrは過去には2019年頃分散コンピューティングのプロジェクトを模索していたようですが、現在はピボットしているようで、開発者向けのノードAPI提供事業と、分散化したステーキングプールの2つがメインプロジェクトです。
今回主に取り上げるのは分散化されたステーキングプールとしてのAnkrです。元々ノードホスティング企業だったAnkrが比較的新しく始めたプロジェクトで、2020年12月のEthereum 2.0開始後にスタートしました。
今回は、Ankrの基本概要、ガバナンストークンANKRについて解説します。

このレポートはBasicプラン、法人アカウント限定のレポートです。

Basicプランのユーザー、もしくは法人アカウントのユーザーがレポートの続きをお読みいただけます。