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Vertalo概要|ブロックチェーンベースのキャップテーブル管理、デジタル資産管理、セキュリティトークン発行機能を提供するB2B SaaS企業

2021年05月21日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Vertalo概要
    • 【主なサービス内容】
    • 【対象となる顧客】
    • 【Vertaloの収益源】
  • Vertaloの主要機能
    • 【Vertalo V-Token】資金調達後にアップグレード可能なトークン
    • 【Keyless Wallet】オンチェーンの所有権を可視化しつつも秘密鍵管理を排除したユーザーフレンドリーなWallet
    • 【その他機能】
  • Vertaloが提供するプラットフォーム
    • キャップテーブル管理プラットフォーム
    • デジタル資産管理プラットフォーム
    • セキュリティトークン発行プラットフォーム
  • 総論

前提

本レポートではブロックチェーンベースのキャップテーブル管理、およびデジタル資産管理機能を持つSaaSプラットフォームを提供するVertaloを概観します。
Vertaloはセキュリティトークンの発行、資産管理、キャップテーブル管理(株主名簿管理)をサポートするB2B SaaS企業です。VertaloはSEC登録のトランスファーエージェントであり、提供するSaaSプラットフォームを中心にカストディアン、ブローカーディーラー、KYC/AMLプロバイダーなどと連携して独自のエコシステムを形成しています。
取り扱う資産は私募債を中心にデジタル、非デジタルに関係なくサポートしています。ブロックチェーンによるキャップテーブル管理や資産管理は行うものの、一般的な投資家にとって学習コストを必要とするブロックチェーン固有の概念は排除する形でUX向上を意識したサービス提供を行うことを特徴とします。
本レポートではVertaloの概要、主な事業内容、提供機能(v-token、Keyless Walletなど)、SaaSプラットフォームの概要を解説します。なおVertaloの不動産部門であるVertalo Real Estate(VRE)については別レポートにてご紹介します。
関連レポート:Vertalo Real Estate(VRE)の概要|不動産STOをサポートするSaaSプラットフォーム

Vertalo概要

Vertaloの始まりは2017年に親会社であるSeriesXがSEC準拠のセキュリティトークン発行をサポートするための基盤開発をはじめたことに端を発します。その後2018年3月にSTOを実施して、Vertalo SEZCを法人化し、キャップテーブル管理のためのSaaSプラットフォームの提供を開始しています。その後も同社プラットフォームのホワイトラベル機能の提供開始、KeyLess Walletの導入、V-token(後述)と開発を進め、2019年にはSEC登録のトランファーエージェントとなっています。
まずVertaloの事業構造を大まかに理解するために【主なサービス内容】【対象となる顧客】【収益源】の3点を以下に整理します。

【主なサービス内容】

Vertaloの主なサービスは私募債やその他類似する資産の「キャップテーブル管理、資産管理SaaSプラットフォーム」の提供です。
同プラットフォームが提供する主な価値は以下2点です。
  1. KYC/AML対応のKeyless Wallet|本人確認(KYC/AML)を済ませた投資家のみがデジタル資産管理プラットフォームにオンボードしており、発行体は自身が承認した投資家にのみセキュリティトークンなどを販売できる

  2. デジタル、非デジタルの両方の資産のキャップテーブル管理とセカンダリー市場|投資家は保有するデジタル、非デジタル資産を同プラットフォームで一元管理することができ、それらをセカンダリーマーケットで売買することができる
Vertaloで扱う資産はデジタル、非デジタルに関係なく対応しており、私募債や類似する不動産、デジタルトレーディングカードやビンテージコミックなどの提携先資産の管理に対応しています。また未対応の資産についても追加でインテグレーション手数料を支払うことで顧客が希望する資産の統合が可能です。
このレポートはPro会員限定です。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。