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Yield Protocolの概要 DeFiの固定金利市場を構築するプロジェクト

2020年11月24日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Yield Protocolの基本概要
  • Yield Protocolの仕組み
    • Fixed Yield Token
    • 借り入れユーザー側からのフロー
    • 流動性プール
  • MakerDAOのVaultとの統合
  • ガバナンス
  • 総論

前提

本レポートではYield Protocolの概要について解説します。
Yield ProtocolはDeFi(分散型金融)の固定金利市場を構築するプロジェクトです。現在のDeFiではレンディング市場が活発ですが、そのほとんどが変動金利市場になっています。Compoundなどの暗号資産の貸借市場では流動性プールの需要と供給により金利が常に変化します。
MakerDAOではETHなどの資産を担保にしてDAIを生成する実質的な借り入れが実行可能ですが、この金利(Stability Fee)はガバナンス投票によって不定期に変更されます。
Aave等では一部固定金利市場を導入していますが、その利用は限定的です。
このようにDeFiではほとんどのレンディング市場が変動金利制で、日毎に金利が大きく変わることも珍しくありません。
関連レポート:Aaveの新機能や新トークンモデル概観 高度な機能を持つDeFiレンディングマーケット
https://hashhub-research.com/articles/2020-08-17-aave-new-features-overview
それに対して、従来の金融の債務取引においてほとんどの場合、金利は固定です。1年後や3年後の満期に支払う金利は確定された状態で取引されることが一般的です。この点で現在のDeFiは従来金融とギャップがあり、レンディング取引として使いにくさを残しているとも言えます。
Yield Protocolはこの課題を解決し、安定した固定金利市場を構築することを目的としてプロジェクトです。本レポートでは基本概要から仕組みまで解説します。
Yield Protocolホワイトペーパー:https://yield.is/Yield.pdf
Yield Protocol公式サイト:https://yield.is/
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。