2020年におけるブロックチェーンプロジェクトのトークンエコノミクス・トークン設計の傾向

目次

  • 前提
  • トークンエコノミクスの重要性とオンチェーンキャッシュフローの再分配設計という概念
  • 設計者視点での流動性マイニング・イールドファーミング
  • 保険ファンドの構造をトークンエコノミクスで内蔵するトレンド
  • 売り圧力を抑制するトークン設計
  • 2020年により洗練されたトークンエコノミクスが生まれている影響
  • 総論

前提

本レポートでは2020年におけるトークンエコノミクス・トークン設計の傾向について解説します。パブリックブロックチェーン上のプロトコルやアプリケーションにとって、トークンエコノミクスはそのプロジェクトに関わるステークホルダーにどのような行動を促すかを規定する重要な要素です。また、この設計を巧妙に行うことによって、プロトコルやアプリケーションは単一の株式会社に管理されるのではなく、不特定多数のコミュニティメンバーによって有機的なアップデートが可能になります。結果として単一の株式会社による運営より大きなスケールを実現出来る可能性があり、これが分散化の目的の一つでもあると言えます。
関連レポート:クリプト・暗号資産領域におけるプロジェクトの立ち上げ方 スタートアップとして創業して分散化に至るまでの道筋
https://hashhub-research.com/articles/2020-08-28-the-road-to-decentralization
その中核要素がトークンエコノミクスあるいはトークン設計であり、トークンを媒介にしていかにエコシステムを有機的にするかのデザインが重要です。どのような設計が望ましいか、暗号資産業界は遡れば2014年頃から様々なバトルテストを行っています。2020年現在も新しいトークンモデルや過去にテストされたモデルをよりブラッシュアップしてローンチする事例も出ています。本稿ではそれらを取り上げて2020年におけるトークンエコノミクス・トークン設計の傾向を概観することを目的とします。

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