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Verifiable Credentials(VC)の基礎知識、及び期待される経済効果

2020年08月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • VCとは検証可能なコンテナのようなもの=「検証可能なデータ伝達方法」
  • VCは信頼のおける情報の取引コストを劇的に効率化し、経済的効果をもたらす
  • 総論

前提

本レポートは、SSI(自己主権型ID)を理解する上で欠かせない要素であるVerifiable Credential(以下VC)について理解を深めることを目的に、VCの基礎知識と期待される経済効果を概説します。
Credential(クレデンシャル)とは、自動車の運転資格を保有していることを表す運転免許証や、大学の学位を表すもの、政府発行のパスポートなどの特定の何かを認証する情報のことです。このようなクレデンシャルをWeb上でデジタル表現として展開させることは難しく、その課題を解消するものとして、Verifiable Credential(VC、直訳すると検証可能なクレデンシャル)と呼ばれる暗号化された安全で、かつプライバシーを尊重した、機械でも検証可能な方法でWeb上で表現するメカニズムがW3Cにより提供されています。
Verifiable Credential(VC)をその言葉が意味するまま解釈をすると、検証可能な認証情報(クレデンシャル情報)であるというように捉えられますが、実際にはVCは情報そのものを指すものではなく、その情報を格納する入れ物であり、その入れ物の真正性を検証できるというものです。Digital Trust VenturesのTimothy Ruff氏の言葉を借りるならば、VCとは「検証可能な輸送用コンテナのようなもの」とも例えられるでしょう。
本レポートではこのVCの基礎的な知識を解説し、その上で将来的に期待できる経済効果を概説します。SSIの基本コンポーネントについては下記の関連レポートで解説しています。
【関連レポート】自己主権型アイデンティティ(SSI/DID)の基本コンポーネント、及びその標準化に向けた取り組み一覧
https://hashhub-research.com/articles/2020-05-31-ssi-and-did-component
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