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銀行APIエコノミーの代表格SolarisBank概観|Banking as a Service(BaaS)はデジタル資産のマスアダプトを促進するか

2020年08月16日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • SolarisBank概要
    • SolarisBank提供サービス
    • デジタルバンキング
    • レンディングサービス
    • PSD2に準拠した決済サービス
    • KYCプラットフォーム
    • デジタル資産プラットフォーム
  • Banking aaSは暗号資産のマスアダプションを促進するか
  • 総論

前提

本レポートは独SolarisBankの銀行APIサービスの概説と同社の暗号資産領域の取り組みについて考察します。
"Every Company Will Be a Fintech Company"(全ての企業はフィンテックになる)とは、APIエコノミーの発展する中で、銀行機能もまた「as a Service化」するという意味合いでa16zが用いた言葉です。端的に言えば銀行ライセンスを持たない一般企業、スタートアップ企業も、複数の金融インフラサービスの恩恵を受けて、低コストで容易に独自の金融サービスを構築することが可能になるということです。
このバンキングが機能化するという流れは、我が国では期待通りの成果がまだ見受けられませんが、特定の地域ではある程度浸透してきた現象と言え、APIとデータを収益源としたAPIエコノミーは今後も成長していくものと考えられます。
執筆時点では主に銀行システムの開放とホワイトラベルの提供が主なサービス内容ではありますが、近年はメッセンジャーアプリのようなライフスタイルサービスへ銀行システムを統合しようとする動きや、銀行口座を保有しない国民が多く占める新興国市場へのシフトなど、新たな市場を探索する動きが出てきています。そのような中で暗号資産分野の規制や技術的課題を解消しようとする動きが同市場で、暗号資産領域とBaaS企業の両方から見受けられるようになってきました。

例えば前者の事例としてはステーブルコインや取引所を運営するPaxos社が挙げられ、チャレンジャーバンクのRevolutにサービスを提供しています。そして後者の事例が今回取り上げるBaaS企業Solaris社です。
関連レポート:ステーブルコインやゴールド担保トークンを発行する企業|PAXOSの事業モデル概観
https://hashhub-research.com/articles/2020-07-29-paxos-overview


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