DeFiのリスク構造を正しく理解するための延焼度という指標

目次

  • 前提
  • 債権トークンの背後にあるリスクと構造を考える
  • 延焼度が限定されている例
  • トークンそのものが高い延焼度のリスクを追っているもの
  • 結論

前提

本レポートでは、DeFiのリスク構造を測る一つの指標として「延焼度」という概念を提唱すると共に、現在広く使われているDeFiプラットフォームやそれらのプラットフォームで付随的に発行される債権トークンが構造的に有するリスクについて論じます。
ここで扱う延焼度という概念は、アカデミックな論文に裏付けされているものではありませんし、国内外のリサーチャーの議論の的になってきたわけでもありませんので、何らかの瑕疵を含む可能性があります。
しかしこの概念は筆者はDeFiサービスを使ったり、DeFiトークンに投資をしたりする際に半ば無意識に使っていたものであり、現在使用できる道具としては一定の有用性があると判断し、レポートとしてまとめることにしました。

延焼とは、「火事が、火元からさらに他へ焼けうつってゆく」現象を指します。DeFiは様々なプロトコルを組み合わせて使う性質を持つため、マネーレゴと呼ばれることがあります。この様々なプロトコル、複数のスマートコントラクトを経由したファイナンスを実行すればするほど、それぞれのプロトコルの潜在的リスクを負う場合があります。しかしながら、さらに重要な点として、本文中で詳細に解説しますが、それぞれのプロダクトがそれぞれの判断でロジックを組み、リスクを限定されているケースも存在します。
こういった度合いを、筆者は延焼度と表現し、今回のレポートではその概念を順序立てて解説します。

このレポートはBasicプラン、法人会員限定のレポートです。

Basicプランのユーザとして登録するか、法人契約を行うことで続きをお読みいただけます。