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スケーラビリティ技術の4分類 証明方法とデータの保管場所を軸に俯瞰する

2020年06月13日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
    • 注意点
  • L2ソリューションの4つの類型
  • Validium(StarkEx)を概観する
    • StarkEx利用時のフロー
    • Validiumの参考文献
  • 総論

前提

本レポートはブロックチェーンの処理システムを階層構造にすることで飛躍的に高めるレイヤー2ソリューション(以下L2)を4つの類型に分け、それらの特徴や課題、秒間処理能力の概観を行います。今年に入ってからL2の実用化が増えてきており、Loopring, Unipig/Synthetix L2, OMG Network, DeversiFiがそれぞれ異なるタイプのL2を使用しています。
レイヤー2について簡単に説明します。
Bitcoinの秒間処理能力(TPS)は大体7程度でEthereumは15程度です。つまり、処理能力には限界があり、これを超えるトランザクションが発生した場合は待ち時間が発生します。Bitcoinを例に取ると多い時では5万トランザクションが承認待ちの状態となります。
レイヤー2ソリューションの一つであるLightning Networkは、使用開始時と終了時にのみブロックチェーンでのトランザクションを必要とし、それ以外のLightning Network上のやり取りは、セキュリティを一定以上に保ったまま、基盤となるブロックチェーンでのトランザクションを必要とせずに行える、という特徴があります。これによって、間接的にBitcoinのブロックチェーンを使えるトランザクションの数を飛躍的に向上させています。
以下では主にEthereum向けに開発されている4つのL2ソリューションをトランザクションの検証タイプとデータ保管場所の2つの軸で分け、それぞれの特徴をまとめます。
Ethereum本体のスケーリングにはまだまだ時間がかかるため、当面はL2との相性の良い決済や取引はL2で行い、ブロックチェーン本体の混雑具合への依存を減らす形でのL2×アプリケーションの協業や垂直統合が行われていきます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。