取引所トークンの概観(2020年版)およびパフォーマンスや個別のモデルと特徴の整理
2020年05月29日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 取引所トークンのパフォーマンス
- 取引所トークンは取引所事業者視点で何故重要か
- 取引所トークンの失敗例
- 主要な取引所トークンの機能概観
- Binance
- OKEx
- Bitfinex
- Huobi
- KyberNetwork
- FTX
- BitMax
- 総論
前提
今回のレポートでは、取引所トークンの概観(2019年版) パフォーマンス・個別のモデルと特徴の整理を行います。
暗号資産取引所が発行する独自トークン(以下取引所トークン)は、取引所事業者にとって成長戦略の一つとして定着しつつあります。
取引所トークンとは、事業者がトークンを発行して、そのトークンを取引手数料値下げや、様々な機能の優遇のインセンティブとするモデルです。これらはユーザーのエンゲージメントを高めると同時に、トークンの価格が値上がりに繋がれば、その値上がり分を事業者は成長投資にも再投資出来ることから、取引所トークンのモデルは非常に重要になっています。
取引所トークンは、2017年にBinanceがBNBをリリースして以来、様々な取引トークンがリリースされています。いずれも機能やインセンティブモデルはそれぞれ少しずつ異なっています。これらを概観したレポートは下記に詳しいです。
*関連レポート:取引所トークンを俯瞰する。利益還元モデルからトレードマイニングまで
https://hashhub-research.com/articles/2018-08-14-overview-exchange-token
https://hashhub-research.com/articles/2018-08-14-overview-exchange-token
一方、上記のレポートは、内容がやや古くなっている箇所もあるため、本レポートでは2020年の最新の状況を概観します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。