Celoの概要 MakerDAOとSynthetixの機能を取り入れた新しいタイプのステーブルコイン
2019年12月12日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 他のプロジェクトとの比較
- ステーブルトークンの価格下落を防ぐ仕組みとトークンモデル
- リザーブプールの仕組み
- リザーブプールの拡充
- Celo Goldホルダーのリスクとリワード
- モバイルファーストでの展開
- 総論
前提
本レポートでは、USベースのモバイルペイメント用のステーブルトークンを含むプロダクトを開発している企業で、a16z, Polychain, Coinbase, Jack Dorsey等から出資を受けているCeloについて解説します。
ステーブルトークンは法定通貨担保型(USDT=時価総額4300億円)や暗号通貨担保型(SAI+DAI=時価総額100億円)の利用が拡大していますが、独自トークン担保型はSynthetixのsUSDが13億円程度の流通額を持つのみです。
Celoの発行スキームは、暗号通貨担保型と独自トークン担保型を組み合わせた形になっており、担保資産によって構成されるリザーブプールでステーブルトークンの価格をコントロールする仕組みになっています。
Celoはモバイルファーストでプロダクトを進めており、Venmo(米国)やMPESA(ケニア・タンザニア)のようにモバイルユーザーが簡単に利用できることと価格が安定していることの2つに焦点を当てており、支払いに利用できる暗号通貨の開発を目指しています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。