ConsenSysの提供するEnterprise EthereumクライアントPantheon(Hyperledger BESU)
2019年09月19日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- EEA(Enterprise Ethereum Alliance)とは
- Enterprise Ethereumフレームワーク
- Quorum
- Pantheon
- PegaSysについて
- ConsenSysについて
- Pantheonプロジェクト事例
- Pantheonクライアント
EEA(Enterprise Ethereum Alliance)とは
Enterprise EthereumはEthereum(Ethereumのコードベースをフォークしたものも含む)をプライベート、コンソーシアムまたはハイブリッド実装でビジネスアプリケーションへ適用するソリューションです。パブリックブロックチェーンとしてのEthereumをプライベートやコンソーシアム型としてエンタープライズなどのビジネス要件に合わせ設計することができます。例として、KDDIが国内初となるEnterprise Ethereumを活用した実証実験を開始しました。EthereumのEVMを活用したスマートコントラクトを複数の企業間やサプライチェーン間で参照して、非中央集権的に分散型台帳を提供することが可能となります。
国内初、「Enterprise Ethereum (エンタープライズ イーサリアム)」を活用したブロックチェーン「スマートコントラクト」の実証実験を開始(2017年9月27日)
EEA(Enterprise Ethereum Alliance)は、エンタープライズ向けのEthereumが備えているべき仕様、標準を策定することを推進しているプロジェクトです。Enterprise Ethereumの技術仕様の策定だけでなく、ブロックチェーン上のトークン分類の標準化や特定の産業向けのワーキンググループの組成なども行っています。企業がパブリック型でオープンソースであったEthereumを採用する上で、コンセンサスの手法やトランザクションスピード、プライバシーおよびパーミッションなどが問題となっていました。パブリック型で開発されるEthereumでは改善プロセスにおいてエンタープライズとしての要件が優先されないといった問題もあります。その結果、エンタープライズ企業はEthereumをフォークして独自の非公開型のネットワークを実装したり、ベンダーが提供するエクステンションに頼ったりして要求を満たしてきました。EEAはそのような動きの中から誕生したアライアンスであるといえます。
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