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Bitcoinのブロックチェーンは最大供給量を発行し終えても持続性を持つか SoVの困難性を考える

2019年02月14日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • あるBitcoin開発者の「最大供給量変更」の提案
  • ブロック報酬なしでブロックチェーンが持続性を持つか数字で考える
  • Bitcoinが最大供給量に達したときの4種類のシナリオパターン
    • 1.トランザクション手数料を上げる
    • 2.トランザクションの数を上げる
    • 3.ハッシュレートの減退を受け入れる
    • 4.大規模にプロトコルを変更する
  • SoVの難しさ
  • 総論

あるBitcoin開発者の「最大供給量変更」の提案

Bitcoinの開発者が集まる会議であるSatoshi’s Roundtableにおいて、採掘後もマイナーのインセンティブを保つためBitcoinの総供給量を2100万BTCから引き上げることを提案した開発者がいました。
開発者の一人Matt Luongo氏がこれを提案し、最大供給量の2100万BTC採掘後も最低水準での採掘報酬を与えるべきであるという提案です。
Bitcoinではネットワークをセキュアに管理するマイナーにBitcoinのブロック報酬が与えられますが、その報酬は4年に1度半分になり、2140年にはその報酬がなくなるとされています。そのときの最大供給量は2100万枚です。
この後、Bitcoinのネットワークにおいてマイナーは手数料報酬のみでネットワークのために計算資源を投下する”とされています”“とされている”と表現をするのは、これはまだ120年後の誰にもわからない未来で、少なくともそうなるはずだと楽観的に信じられている部分があるからです。
Bitcoinの最大供給量は価値の保存に関わる議論であり、供給量は絶対に変えてはいけないと主張する人もいるでしょう。しかし、120年後に本当にブロック報酬なしでBitcoinのブロックチェーンは機能し得るのか考えることは有用です。
Bitcoinの供給量は絶対に変えられないと表現されますが、ネットワークの参加者の大多数が合意をしてクライアントをアップデートすれば、新しいバージョンのクライアントではその限りではありません。
このテーマを考えることは、最大供給量が限られているブロックチェーンは本当に持続性があるのか、SoVとは何か、ブロックチェーンのセキュリティのコストは誰が真に負担しているのかを考える良いきっかけになるでしょう。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。