ビットコインが、他のパブリックブロックチェーンと比べて何が凄くて、何が凄くないかを考える
2018年11月06日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- ビットコインが、他のパブリックブロックチェーンと比べて何が凄くて、何が凄くないかを考える
- ビットコインのガバナンスについて
- UASFとは何であったか、ビットコインの内紛はどのように終結したかのおさらい
- 1.SegWit含むBitcoin Core0.13.1リリース(2016年10月)
- 2.合意できず(2016年末ー)
- 3.ユーザーの反撃UASF(2017年2月ー)
- 4.企業連合によるSegWit2x提案(2017年5月ー)
- 5.SegaWitロックイン、ビットコインキャッシュ 誕生(2017年7月下旬〜)
- 6.SegWIt2xで合意した2MBのアップデートは履行されず(2017年11月〜)
- ビットコインのステークホルダーの三権分立
- マイナー
- 開発者
- ユーザー
- ビットコインのディストリビューションがいかにフェアであったか
- 現在のビットコインの分布
- Ethereumなど他のブロックチェーンとのディストリビューションの比較
- ディストリビューションで見るビットコインの唯一無二性
- ビットコインは本当に集権化されていないか?(クライアント観点)
- ビットコインは本当に集権化されていないか?(中国がビットコインのネットワークに与える潜在的な影響、プリンストン大学とフロリダ大学の共同研究を元に考える)
- ビットコインの問題点(なぜEthereumのようなキャッチーなアプリケーションがビットコインでは生まれないのか)
- MAST(Scriptをコンパクトに実装し、ビットコインのスマートコントラクトのハードルを下げる)
- Schnorr署名(署名方式の変更によるトランザクションサイズの軽減)
- Bulletproofs(トランザクションサイズが小さい秘匿トランザクション)
- Liquid Network(フェデラルサイドチェーン)
- RSK(Ethereum互換のサイドチェーン)
- Drivechain(汎用性のあるサイドチェーン)
- Mimblewimble(ファンジビティとスケーラビリティを解決するサイドチェーン)
ビットコインが、他のパブリックブロックチェーンと比べて何が凄くて、何が凄くないかを考える
10月31日で、ビットコインのホワイトペーパーが公開をされてから10年が経ち、様々なメディアでは10年を振り返る特集記事を出しています。
d10n labでもこのタイミングに乗っかり、ビットコインに関連するレポートとして、ビットコインが、他のパブリックブロックチェーンと比べて何が凄くて、何が凄くないかを考えてみようと思います。
ビットコインが最も分散的であり、将来的に、その他のブロックチェーンの役割の多くをビットコインが代替するという将来予想をする人も少なくありません。
ビットコインマキシマリストと呼ばれるビットコインサポーターの一部では、Ethereumやその他のパブリックブロックチェーン・スマートコントラクトプラットフォームがブロックチェーンとしての分散性などを持たないとして、将来的に存在感をなくすと主張をするグループもいます。
特に、最近は様々なパブリックプロトコルが登場しており、各プロトコルは、非中央集権性・ガバナンス・ディストリビューションの面で多くの議論がされますが、この点についてビットコインがどうであったかを今一度考えます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。