0x、DEXプロトコルの仕組みから、現在のエコシステムの状況概況まで俯瞰する
2018年09月09日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 0xプロトコルの仕組み
- リレイヤーのインセンティブ
- WETHについて
- v2のアップデートで追加される機能
- ERC721サポート
- WETHの変換を自動でバックエンドで可能に
- FilterコントラクトでKYC可に
- ZRXトークンについて、ディストリビューションや設計
- 0xの創業者、チーム、アドバイザー
- 現在、0xがどれほど利用をされているか
- 現在の上位リレイヤーたちの概要
- StarBitEx
- DDEX
- Rader Relay
- Paradex
- TokenJar
- ビジネスとして見るリレイヤーのポジション
- 0xの上に構築されると期待される数々のP2P金融プロジェクトたち
- Dharma Protocol(債権)
- Set Protocol(ETF・バスケット)
- The Ocean (機関投資家でも使えるDEX)
- dYdX(デリバティブ)
- Harbor(証券トークン)
- オーダーブックがあるDEXである0xにつきまとうフロントランニング問題
- 0xのクロスチェーンの展望
- 0xのZRXトークンによるガバンスモデルについての議論
- ZRXのトークン設計と、その決定プロセスについて。批判的な評価と前向きな評価
- 0x関連のツールリンク集
- 総論
前提
本レポートでは、DEX(分散取引所)のプロトコルである0xについて俯瞰します。
現在、この0xを使用して様々なプロジェウトが構築されようとしており、サードパーティーのプロジェクトは30以上にも登ります。
また、執筆時点でCoinbaseの上場検討銘柄としていることや、同じくCoinbaseが0xリレイヤーであるParadexを買収するなど注目度は高く、0xに期待をする人は分散型金融のインフラストラクチャーになるとも言います。
現在、この0xを使用して様々なプロジェウトが構築されようとしており、サードパーティーのプロジェクトは30以上にも登ります。
また、執筆時点でCoinbaseの上場検討銘柄としていることや、同じくCoinbaseが0xリレイヤーであるParadexを買収するなど注目度は高く、0xに期待をする人は分散型金融のインフラストラクチャーになるとも言います。
0xは、それ自体がDEXではなく、これを使用してDEXを構築できるプロトコルです。
0xを使用して作られるリレイヤーと呼ばれるDEXプロジェクトは、ユーザーの 資産を預けることなく、ERC20の交換所を提供できるようになります。
本レポートでは、0xの仕組み、ネイティブトークンのZRX、問題点、チームや関係者周辺、サードパーティー、エコシステム全般について俯瞰をできればと思います。
0xに関して、仕組みのみを説明した記述などは存在しますが、周辺プレイヤーやチームの来歴などもまとまったレポートはなく、参考になれば幸いです。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。