DeFiマーケットレポート【21年12月版】

目次

  • 前提
  • 12月のDeFiマーケット概観
  • 各プロダクトの近況

前提

Token Value Locked(TVL:プラットフォーム内にロックされているトークンの時価総額)は前月比で10%弱下落しています。USD建て、ETH建てともに減少していますので、基軸通貨のUSD建て価格の下落とDeFiからの資金流出の両方が観測されます。ただし、DeFiのファーミング機会は未だに魅力的な水準を保っていることから、DeFiから本格的に資金が出ていくのはDeFiガバナンストークンの価格が下落し、ファーミングのリスクを取る合理性がなくなってからでしょう。これを事前に察知するための術としてはリスキーだがAPRの高いファーミング機会がどの程度利用されているかを観測する方法があります。
多くのDeFiはConvexを中心に行われており、そのためにCRVやCurveに影響力を持つ投票力の争奪戦が行われています。Curveプールの中にもDAIやUSDCといった比較的低リスクと判断されるトークンから、新興DeFiが発行するトークンまで様々なリスクプロファイルを持つトークンがプールを構成しています。リスキーなプールが、高い投票力を得た場合、APRが跳ね上がりますので、DeFiファーミングでの収益が悪化したプレイヤーにとっては魅力的な機会に映ります。ただしそれは資金流出等の不確実性を内包するものであると考えると、そのような機会にプレイヤーが殺到する状況はDeFiファーミングシーズンの末期であると判断できるでしょう。
相対的にCurveの躍進が目立ちますが、Curveと表裏一体となり、その他の(Curveに類似するガバナンスシステムを持つ)プロトコルの流動性をも集約しようとするConvexの台頭が今一番注目すべき現象です。仮にConvexがCurveよりも強い影響力を持つようになれば、それは高レイヤーに属するプロダクト(Convex)が低レイヤーに属するプロダクト(Curve)よりも評価されるという稀有な例になります。この現象はUSTがその発行レイヤーであるLUNAの時価総額を上回ったり、Ethereum上で発行されるトークンがETHの時価総額を上回る例がありますが、DeFiレイヤーでは初めての現象かと思います。

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