論考:マネーサプライが増えてるからビットコイン価格が上昇するという期待を投資家は捨てなくてはいけない

2026年08月17日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提:ビットコインとマネーサプライの相関はすでに崩壊している
  • なぜビットコインとの相関が崩れたのか
  • 総括

前提:ビットコインとマネーサプライの相関はすでに崩壊している

ビットコイン(BTC)価格と米国のマネーサプライは長らく高い連動性が意識されてきましたが、足元ではM2が過去最高圏にある一方、BTC価格がそれに追随しない局面が見られています。ビットコインとマネーサプライの相関はすでに大きく崩れています。
ビットコイン市場では長らく、マネーサプライとBTC価格の関係が注目されてきました。
この考え方には一定の合理性があります。
特に2020〜2021年には、FRBがバランスシートを約4兆ドルから約9兆ドル規模まで急拡大させました。同時に米国のM2マネーサプライも、2020年2月の約15.5兆ドルから2022年春には約21.7兆ドルへ、約2年間で40%近く増加しています。この期間にはビットコインだけではなく、米国株、不動産、ベンチャー投資など広範なリスク資産が上昇しました。
その結果、
マネーサプライ増加 → 市場流動性増加 → リスク資産上昇 → BTC上昇
という理解が広く定着しました。
とりわけ供給量が2,100万BTCに固定されているビットコインにとって、法定通貨の供給量が拡大することは、相対的な希少性を高める要因として捉えられやすいです。長期的に法定通貨の購買力が低下してきたこと自体も、この投資仮説を補強してきました。1971年以降のドル購買力低下は著しいです。
しかし、ここで注意する必要があります。「法定通貨の供給量が長期的に増えること」と、「M2が増えれば直ちにBTC価格が上がること」は同じ命題ではありません。また法定通貨の供給の増え方の質・経路も直近5年で変化しています。
足元では、この違いが以前より重要になり、ビットコインとマネーサプライの相関が崩れた背景の1つにもなっているだろうと筆者は考えています。本レポートでは、これらを論じます。
続きは有料会員限定です
  • 月額 9,990円〜で国内最大級のWeb3リサーチが読み放題
  • DeFi / NFT / DAOなど2,000本以上のレポートを網羅
  • 投資判断や事業検討に使える実務視点の分析
  • 基礎から最新動向までプロフェッショナルな情報にアクセス
すでにご登録済みの方は
無料会員登録は

【PR】 SBI VCトレードの口座をお持ちのお客さまは
SBI VCトレード ロゴログインしてレポートを読む
口座をお持ちでない方はこちら >

※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。