最近それなりに話題のNFTプロジェクトをおさえるためだけの記事_24-30 June,2024
2024年07月02日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 1.最近のNFT市場の傾向をざっくり掴む
- 2.みんなの検索履歴から流行りものNFTを捕まえる
タイトルの通り、最近それなりに話題のNFTプロジェクトをおさえるためだけの記事です。
CryptoSlam!を参考にしたNFT市場の取引傾向とCoingeckoの検索トレンドを参考に、それなりの話題性を持つNFTプロジェクトを探り、その簡易調査の結果をまとめます。今回の調査対象期間は2024/6/24~6/30の一週間です。
※各プロジェクトの深掘りは致しませんし、一部界隈で話題であってもあまりに前衛的でニッチなプロジェクトを理解する余力があるかはわかりませんので、それらをご紹介する機会はほぼないかと思われます。あくまで簡易調査である点、ご容赦願います。
1.最近のNFT市場の傾向をざっくり掴む
- 4月中旬をピークにBitcoinのNFT取引量は減少傾向にある
- 4月以降の累計取引数はSolanaが最も多いが、6月を境にSolanaの取引数が減少し、Polygon優勢となる。
- 5月以降のNFT市場の取引量、取引数ともに横ばい
- 過去7日間の取引量は約$102M(4月のデイリー取引量に近い)ほどであり、Ethereum、Polygon、Solanaの順に取引量が多い
- 過去7日間の取引数はおよそ1.29M件、Polygon、Mythos Chain、Solanaの順に多い
以下、取引量及び取引数の多い上位3ブロックチェーン上の過去7日間コレクションランキングの上位に含まれるNFTを記録として残します。
1.1.Ethereum
1.2.Polygon
1.3.Solana
- 「Mad Lads」、「Solana Monkey Business」、Solana上のNFTマケプレが発行する「Tensorians」の取引量が活発化している様が伺える
- Mad Lads:https://www.madlads.com/
- Solana Monkey Business
- Tensorians:https://x.com/tensor_hq
1.4.Mythos Chain
- ゲームアイテムの取引を担うDMarketがMythosのNFT市場の多くを占めています。
- DMarket:https://dmarket.com/
2.みんなの検索履歴から流行りものNFTを捕まえる
以下、スコアの高い上位12NFT銘柄です。このうち上位12銘柄のトレンド推移と上位5銘柄の現況を観察していきます。
- "Cool Cats"
- "Claynosaurz"
- "Degenerate Ape Academy"
- "Project Godjira Genesis"
- "Wassies by Wassies"
- "Hedz by Matt Furie"
- "Realms (for Adventurers)"
- "Pudgy Rods"
- "PXQuest Adventurer"
- "PX Quest"
- "Bitcoin Puppets"
- "ChameleonTravelClub"
調査時点、過去一週間のどの期間に、どれほどの間、どれくらい注目されていたのかを把握することができます。
2.1.Cool Cats
- Website:https://coolcats.com/
- X:https://x.com/coolcats
- コントラクトアドレス:0x1A92f7381B9F03921564a437210bB9396471050C(Ethereum)
検索トレンドは週の半ばから後半にかけて上昇していますが、それと連動するかように6月25日(フロアプライス0.177ETH)から6月30日(フロアプライス0.36ETH)にかけてフロアプライスが上昇しています。ただし、この期間中に話題となるようなニュースは確認できていません。
なお、余談にはなりますが、Cool Catsの全盛期となる2022年1月のフロアプライスは15ETHです。そして調査現在は0.3ETH前後。本記事を公開予定の2024年7月2日付で、約2年間保有されていたCool Cat #8923の取引が行われ、売り手の入手時の価格は9.88ETH($29,197)、売却時点の価格は入手価格と比較すると「わずか」としか形容のしようがない0.299ETH($1,033)です。
参考Tx:0xd0e6947f52e3e684549f75d0c6fc3cd858c6511b2f3294241c5a76c7fab8bb6e(Ethereum)
「価値をもつNFT」と「コミュニティ」を前提とする「コミュニティドリブンの〜」による正の力学は、過去何度もWeb3界隈で語られてきたところではありますが、その一方でその負の力学は未だ多くは語られてはいないようにも感じます。
もちろん、Cool Catsにのみ負の力学が働いているわけではありませんし、現在でもコミュニティによる正の力学も観測はできますが、かつて成功をおさめたNFTの現在の状態を知ることで、「持続可能性の如何」や「コミュニティドリブンの正体」に対するより良い理解を得ることができるのではないかと思う今日この頃です。
なお、余談にはなりますが、Cool Catsの全盛期となる2022年1月のフロアプライスは15ETHです。そして調査現在は0.3ETH前後。本記事を公開予定の2024年7月2日付で、約2年間保有されていたCool Cat #8923の取引が行われ、売り手の入手時の価格は9.88ETH($29,197)、売却時点の価格は入手価格と比較すると「わずか」としか形容のしようがない0.299ETH($1,033)です。
参考Tx:0xd0e6947f52e3e684549f75d0c6fc3cd858c6511b2f3294241c5a76c7fab8bb6e(Ethereum)
「価値をもつNFT」と「コミュニティ」を前提とする「コミュニティドリブンの〜」による正の力学は、過去何度もWeb3界隈で語られてきたところではありますが、その一方でその負の力学は未だ多くは語られてはいないようにも感じます。
もちろん、Cool Catsにのみ負の力学が働いているわけではありませんし、現在でもコミュニティによる正の力学も観測はできますが、かつて成功をおさめたNFTの現在の状態を知ることで、「持続可能性の如何」や「コミュニティドリブンの正体」に対するより良い理解を得ることができるのではないかと思う今日この頃です。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。