Ethena/USDeの概要 合成ステーブルコインの急性成長要因と潜在リスク
2024年05月24日
この記事を簡単にまとめると（AI要約）
目次
- 前提
- Ethena（USDe）の仕組み、USTアルゴリズム型ステーブルコイン等との違い
- デルタニュートラルに関する補足説明
- USDeのカストディの仕組み
- アルゴリズム型ステーブルコインとの違い
- 他のデルタニュートラル型ステーブルコインとの違い
- USDeに含まれるイールドの収益源
- Ethenaの成長要因の考察
- 著名投資家、VCから資金調達よる信頼性
- ステーブルコインでの高い利回りの訴求
- パートナーシップによるUSDeのDeFiのユースケース拡大
- 暗号資産デリバティブ市場の好調な取引
- リスク要因と懸念事項をまとめる
- ガバナンストークンENAへの今後のエアドロップ資格
- 総括
前提
本レポートでは、EthenaおよびUSDeの概要、成長要因を考察し、USTなどに代表されるアルゴリズム型ステーブルコインとの違い、Ethenaが発行するUSDeのリスクについて解説します。
Ethena Labsは、元BitmexのCEOであるアーサー・ヘイズ氏がブログ『Dust on Crust』で展開したデルタニュートラルポジションによって担保裏付けをするステーブルコインに着想を得たUSDeを開発しています。USDeはパブリックローンチした2024年2月のたった2ヶ月で発行量が20億ドルを超え、2023年11月の発行以来着実に伸ばし続けています。
現存するステーブルコインの中で最も急速に成長しているステーブルコインのひとつです。
https://dune.com/noxiousq/ethena-usde
このレポートでは、今も供給量を伸ばし続ける成長要因を分析し、なぜこのような成果を出すことができたのかについて戦略を考察します。
また、アルゴリズム型ステーブルコインUSTの仕組みが崩壊し、裏付け資産が過剰担保型ではないステーブルコインに対する信頼を持つことができない読者も多いはずです。そのため、どのような仕組みの違いがあるのかについても触れます。
さらに、仕組みの理解を通じたリスク要因についても解説し、USDeの運用機会へのアクセス、ガバナンストークンENAへの今後のエアドロップ資格の確認などを経て、収益機会へのガイダンスも含めます。
読者はこのレポートを通じて、USDeの仕組みとリスクへの解像度を高めるとともに、収益機会への戦略やリスク・リターンを検討するうえでの必要最低限の情報を入手し、アクションの参考とすることができるはずです。
Ethena / USDeの関連リンク
- 公式サイト：https://ethena.fi/
- アプリケーション：https://app.ethena.fi/
- ドキュメント：https://ethena-labs.gitbook.io/ethena-labs
- X：https://x.com/ethena_labs
※免責事項：本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。
