Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #20|ZKコプロセッサを開発する「Lagrange」、Bitcoin L2「Botanix Labs」など
2024年05月14日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 1.[Infra]
- 2.[CeFi]
- 3.[NFT]
- 4.[Games]
- 5.[DeFi]
- 6.[その他]
前提
本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、その最新の傾向とパターンを解説します。今回の#20では、2024年5月04日から2024年5月10日にかけての資金調達活動を調査し、どのカテゴリーが最も注目を集め、どのような特徴が見られるのかを分析しています。
※本レポートでは当該期間中のトレンドのみを取り上げて解説します。各プロジェクト概要は添付リストの概要欄及び参照URLをご参考ください。
【要旨】#20_資金調達の潮流|ZKコプロセッサを開発する「Lagrange」、Bitcoin L2「Botanix Labs」など
※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
上記スライドは、「直近1週間」「2024年度Q1」そして「2014年以降」の資金調達総額の推移をグラフで示したものです。
「直近1週間」
直近一週間の投資ラウンド件数は36件/週、公開情報に基づく調達額/週は約$141.6M(※非公開情報を含まない金額)と、23年度Q4と比較すると24年度Q1の資金流入は落ち着きを見せています。
この期間中、Infraセクターからの資金調達が最も活発であり、調達額の大きさでは$13.2Mのシード資金を調達したLagrangeや$11Mを調達したLava Network、Bitcoin L2を開発するBotanix Labsが目立ちます。
各セクターでの資金調達の内訳については、添付のツリーマップでご確認いただけます。
「2024年度Q1」
「2024年度Q1」における資金調達の状況は、約$1.31Bに達し、合計で207件の事例が記録されています。この中でも、インフラストラクチャー関連のプロジェクトが資金集めにおいて最も盛んであり、その後をDeFi、Gamesがつけています。
次節以降は各セクターごとの「①傾向分析」「②投資家(VC)-プロジェクト-カテゴリー間の出資フロー分析」および、「③各プロジェクトの概要紹介」を行なっていきます。
調査期間中に観測されたほぼ全ての資金調達事例を網羅しており、内容が非常に豊富です。全体を読むのが難しい場合は、特に関心のある分野に焦点を当てて読むことを推奨します。
1.[Infra]
上グラフは24年度4月1日以降、調査時点までのInfraセクターの資金調達累積額の推移を表しています。#20の調査時点では累計$692.9M、73件の資金調達を確認しています。
当該期間の内訳は上スライドの通り、ゼロ知識証明やModular、Bitcoin L2への資金流入が目立ちます。
投資家-プロジェクト間の出資フローは以下のスライドを参考ください。
各プロジェクトの概要は下記添付リスト及び文末の参照URLをご参考ください。
zk
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。