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Web3.0における最新資金調達トレンド分析 #14

2024年04月01日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 1.[Infra]
  • 2.[Games]
  • 3.[DeFi]
  • 4.[Tools]
  • 5.[NFT]
  • 6.[CeFi]

前提

本シリーズでは、どのようなWeb3.0関連のスタートアップやプロジェクトに資金が集まっているのか、その最新の傾向とパターンを解説します。今回の#14では、2024年3月23日から2024年3月29日にかけての資金調達活動を調査し、どのカテゴリーが最も注目を集め、どのような特徴が見られるのかを分析しています。
※本レポートでは当該期間中のトレンドのみを取り上げて解説します。各プロジェクト概要は添付リストの概要欄及び参照URLをご参考ください。

【要旨】#14_資金調達の潮流|ゲーム関連の資金調達が目立つ活発さを

※グラフ記載の$_Mは当該期間中の調達合計、(_cases)は調達したプロジェクト件数を表しています。なお、資金調達報告は確認されているものの調達額が公開されていない場合は、ケースとしてカウントしてはいますが、調達額の計算には含んではいません。
上記スライドは、「直近1週間」「2024年度」そして「2014年以降」の資金調達総額の推移をグラフで示したものです。

「直近1週間」

最近数週間における動向として、ゲーム関連の資金調達が目立つ活発さを見せており、この勢いによりゲームセクターがDeFiセクターを上回り、2024年度の資金調達総額で第3位に躍り出ました。このトレンドが今後も継続するかどうかは不確かですが、近況を見る限り、ゲーム領域への投資が増加していることは明らかであり、この分野の発展がさらに加速することが期待されます。(※「最近1週間」における資金調達イベントの詳細については、以下のツリーマップをご確認ください。)

「2024年度」

「2024年度」における資金調達の状況は、約$2.5Bに達し、合計で416件の事例が記録されています。この中でも、インフラストラクチャー関連のプロジェクトが資金集めにおいて最も盛んであり、その後を中央集権型金融(CeFi)が追っています。

「2014年以降」

「2014年度以降」で見ると、2024年3月までの資金調達額は、過去数ヶ月の月間累計と大きな差はないものの、ラウンド数で見ると2021年度の100件を超える数を記録しており、Web3やブロックチェーン関連の資金調達イベントが特に活況を呈していることが分かります。

次節以降は各セクターごとの「①傾向分析」「②投資家(VC)-プロジェクト-カテゴリー間の出資フロー分析」および、「③各プロジェクトの概要紹介」を行なっていきます。
調査期間中に観測されたほぼ全ての資金調達事例を網羅しており、内容が非常に豊富です。全体を読むのが難しい場合は、特に関心のある分野に焦点を当てて読むことを推奨します。

1.[Infra]

上記のグラフは、2024年1月1日以降、調査時点までのインフラセクターにおける資金調達の累積額を示しています。調査時点(#14)においては、合計で$1,175M、156件の資金調達が確認されています。特に、モジュラーブロックチェーン関連の資金調達が最も活発で、その後にLayer2、Layer1関連の資金調達が続いていることが分かります。
当該期間の内訳(上スライド)によると、モジュラーブロックチェーン関連プロジェクトへの出資が特に顕著であり、中でもHackVCが主導する0G Labsへの$35Mの資金調達が目立っています。

次のスライドでは、投資家とプロジェクトのカテゴリー間の出資フローに焦点を当てています。これにより、どのカテゴリーにどのようなベンチャーキャピタル(VC)が出資しているのかを把握することができ、市場の傾向や特定のVCの投資戦略を理解するのに役立ちます。例えば、モジュラーブロックチェーン、Layer1、Layer2などのカテゴリーに対する具体的なVCの関心や、出資額の規模が示されています。
※各プロジェクトの概要は下記添付リスト及び文末の参照URLをご参考ください。

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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。