5分でロールアップが立ち上がる Rollup as a Service(RaaS)の類型と考察
2023年11月10日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- RaaSプロバイダーが登場した背景
- RaaSプロバイダーの類型とその概要
- 今後の論点の考察
- EIP-4844(Proto-danksharding)によるL1コストの減少
- 今後予想される展開
- 懸念点
- 総括
本レポートでは、RaaS(Rollup as a Service)の概要とそれらの類型を解説し、今後の採用にあたっての論点となる要素や懸念点を考察します。
RaaSは、主に特定のアプリケーション向けにカスタマイズされたブロックチェーン(ロールアップ)を容易に構築できるサービスです。ロールアップとは、オフチェーンでトランザクションデータを実行処理し、イーサリアムをL1としてセキュリティを依存しているL2を指しています。
執筆現在では、Optimistic RollupとzkRollupどちらのタイプにも対応したRaaSプロバイダー(Conduit、Caldera、AltLayerなど…)が増加しており、資金調達や企業での採用・提携が発表されています。
以下は、Conduitで公開されている数クリックでロールアップを立ち上げる様子です(公式サイトに動画があります)。
ではなぜ、RaaSプロバイダーが増加しているのでしょうか。そして、彼らの収益ポイントや懸念点は何なのでしょうか。
ではなぜ、RaaSプロバイダーが増加しているのでしょうか。そして、彼らの収益ポイントや懸念点は何なのでしょうか。
読者はこのレポートを通じて、それらの背景を理解できるとともに、今後ロールアップを立ち上げる需要が現れた際に、RaaSプロバイダーをどのような観点で選べば良いのかといったインサイトを得ることができるはずです。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。