運用収益配分型ステーブルコイン USD+
2022年09月22日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 免責事項
- 要約
- USD+の概要
- USD+とは
- USD+の発行と利回りの受け取りについて
- wUSD+について
- 運営のOvernightとは
- ETSとは
- 運用先の詳細
- Synapse - クロスチェーンブリッジ
- Clearpool - 機関投資家向けのレンディング
- Penrose - イールドアグリゲーター
- メリット・デメリット
- メリット
- デメリット
- 総論
免責事項
今回のレポートは情報提供を主目的としており、金融商品・暗号資産・トークン等の勧誘を目的としておりません。 最終的な投資意思決定は、ご自身の判断でされるようご理解ください。そして、当該情報の正確性および完全性を保証または約束したものではありません。また、本情報に基づいて被ったいかなる損失についても一切責任を負いません。
要約
今回は運用収益配分型のステーブルコインであるUSD+をご紹介します。運用をプロジェクトに委託することができ、USD+を保有することで利回りを獲得することができるプロジェクトです。本レポートでは、USD+の概要から発行方法、運用先の詳細、USD+のメリット/デメリットを説明します。
【追記:2022/09/20】
【追記:2022/09/20】
USD+は集めた資金をDeFiを用いて運用しています。その運用先にClearpoolと呼ばれる無担保型のレンディングプロジェクトにて機関投資家のWintermuteに資金を貸し出しており、そのWintermuteがハッキングを受けました。ですので、このプロジェクトを使用する際には、細心の注意を払い調査してから使用してください。
USD+の概要
USD+とは
USD+とは運用収益配分型のステーブルコインです。主にUSDC、BUSDに1対1で裏付けられたUSD+が発行される形となり、調達されたUSDC、BUSDを運営のOvernightが分散型金融市場にて運用を行います。その運用収益をUSD+保有者に還元させていく仕組みとなっております。USD+はリスクを最小限に抑えて尚且つその中で資金効率を最大化させていくことを目標としており、暗号資産業界のマネーマーケットファンドのようなものを目指すと謳っています。USD+の運用ではアルゴリズムステーブルコインのようなリスキーなものを用いて運用することはせず、レンディングや変動損失が発生しない流動性プールに資産を投下して運用するとのことです。またUSD+を用いて流動性を提供することができるため、追加で利回りを得ることも可能です。
現在はUSDC、BUSDを用いてUSD+を発行できますが、USDTやDAIも担保のステーブルコインとして検討されており、そのほかのステーブルコインも状況によっては担保として取り扱うことを検討するそうです。
USD+の興味深い特徴としては、運用先が公開されており、その運用先のアドレスまで公開されている点です。ですので、USD+を用いなくてもその運用方法をベンチマークとして参考にすることができます。現在はマルチチェーンで展開されており、Polygon、BSC、Avalanche、Optimismに対応しています。
また2021年12月にシードラウンドで85万ドルの資金調達を受けております。投資家のリストは下記の通りです。
- Hack VC
- FJ Labs
- Sandeep Nailwal, co-founder of Polygon
- Brian Tubergen, co-founder of Coinlist
- Ryan Selkis, Founder & CEO, Messari
- Paul Holland
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。