不動産担保型ステーブルコインUSDRの概要
2022年09月12日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 免責事項
- 要約
- USDRの概要
- USDRとは
- 運営のTangibleとは
- ステーブルコインや分散型金融市場を用いた運用の問題点
- USDRの発行から収益を得る流れ
- 発行から収益を得る流れ
- 担保資産の内訳とその詳細について
- Mint後のDAIについて
- TNFTに投下する割合を定める理由
- USDRではFRAXモデルを採用
- プロトコル所有の流動性について
- 担保率が100%を下回る場合、130%を上回る場合について
- 問題点と注意点について
- 担保資産毀損によるペッグ外れリスク
- 総論
免責事項
今回のレポートは情報提供を主目的としており、金融商品・暗号資産・トークン等の勧誘を目的としておりません。 最終的な投資意思決定は、ご自身の判断でされるようご理解ください。そして、当該情報の正確性および完全性を保証または約束したものではありません。また、本情報に基づいて被ったいかなる損失についても一切責任を負いません。
要約
今回は不動産担保型ステーブルコインUSDRをご紹介します。概要を説明した後に現状のステーブルコインやDeFiを用いた際の問題点を取り上げ、USDRの発行から収益を得る流れ、その後に担保資産に関する詳細、最後に問題点と今後についてまとめました。
執筆時点でのUSDR発行量はまだ10,000ドルにも満たしていない新興プロジェクトですが、コンセプト自体は面白く、今後このような現実世界の経済圏と暗号資産経済圏が接点を持つようなプロジェクトが続出すると考えられます。
USDRの概要
USDRとは
USDRは不動産担保型のステーブルコインです。賃貸収益を収益源とし、USDRを保有することで利回りを生み出し、尚且つステーブルコインとして扱うことが可能です。実需に基づいた収益源によって、より実現性や持続性のある収益を保有者へ還元させることができます。また、賃貸収益や担保の不動産価格の上昇も考慮し、インフレによる通貨価値の希薄化に対するヘッジにもなり得ると謳っています。
USDR White Paper: https://docs.tangible.store/usdr/usdr-whitepaper
運営のTangibleとは
Tangibleはワイン、金、時計、不動産などといったオルタナティブの中でもコモディティーを中心とした資産を、NFT化させブロックチェーン上で取引できるマーケットプレイスを構築しています。これらの資産は「TNFT」と名付けられており、USDCを用いて各々の資産に裏付けられたTNFTを購入することができます。このような資産をNTF化させることによって、暗号資産のコアユーザー達に価値の保存手段を提供させることを目指しています。それに加えて、既存の収集家達に対しても保管の代行やNFT化による流動性向上、分散型金融市場でもTNFTを担保として扱えるようにさせる、などのメリットを提供することを志しています。USDRでは土地のTNFTを担保として扱います。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。