月刊DAOレポート6月:DAO2DAOの動き
2022年06月04日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- DAO2DAOの動き
- 投資DAOからサービスDAOへ
- レピュテーション・IDツール
- フルタイムの貢献と法的枠組み
- 総括
前提
MessariのDAOs Listによると執筆時点で855のDAOが確認できます。
以下内訳です(複数の種別を含むDAOもあります)
大きな割合を占めるProtocol DAOはYearn FinanceなどのDeFiやプロトコル群を指しています。Social / CommunityにはFriends With Benefits(FWB)やCity DAO、NFTプロジェクトが含まれています。
InvestmentはThe LAO、MetaCartel Venturesなど投資集約型のDAOを指しており、CollectorカテゴリーはNFTやアーティストに特化したPleasr DAOやFlamingo DAOがグルーピングされています。
他、MediaはBankless、GrantsはGitcoin、Impactは環境やジェンダーの問題に取り組むDAOが挙げられています。
Serviceカテゴリーは全体の9%ですが、DAOツールの開発やDAO2DAOのインフラを整える役割を担う傾向があることから、DAOの発展に比例して増えていくと予測されます。
ツール
いわゆるWeb2.0のサービスも含め、執筆時点で381のツールがあります
以下、各カテゴリの目的・特徴とツールの例を挙げています
これまで財務管理はGnosis Safe、投票はSnapshotなど選択肢は限定的でしたが、ツールの多様化によりDAOの特性や用途によって使い分けられる場面が増えていきそうです。
例えば財務管理ツールであるLlama DAOはガバナンストークンの高いボラティリティーを懸念して、ステーブルコインによる財務の安定化を提案しています。例えば一定期間分の運転資金を確保できるなど、戦略的な運用が見込めます。
DAOに関するデータをまとめているDeepDAOの試算では、4834のDAOと100億ドルの資産、66万3千人のアクティブな投票者と提案者がおり、比例してツールも多様化していくと推測されます。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。