Web3.0と医療の未来をつくるDeSciプロジェクト群【前編】|VitaDAO・LabDAO

目次

  • 前提
  • VitaDAO|長寿研究を対象とした投資DAO
  • LabDAO|生物医学研究のためのオープンツール開発コミュニティ
  • 総括

前提

2022年5月23-24日(GMT+2)にかけて、Web3.0テクノロジーとサイエンスの未来を語るオンラインカンファレンスDeSci.Berlin@DeSciBerlin)が開催されます。
DeSciとはdecentralized scienceの略称で、邦訳すると分散型サイエンスといったところでしょう。
今回開催されるカンファレンス参加プロジェクトは長寿研究への投資を行うVitaDAO、ライフサイエンス研究のためのオープンツールの開発コミュニティLabDAO、メンタルヘルス研究を対象としたPsyDAO、患者主導のヘルスケアデータ管理の実現を目指すFlemingDAO、新規治療薬開発をサポートするMoleculeDAOです。
いずれも医療、ライフサイエンス、ヘルスケアデータをWeb3.0の文脈で取り扱うプロジェクトばかりです。最近ですとStepnなども「歩く」と「P2E」を掛け合わせたある種の健康(歩くことが健康であると仮定した場合)をテーマにしたWeb3.0プロジェクトとも言え、これまでのDeFiを始めとする金融一色の市場から、医療や健康といった他分野への応用が最近は目立つようになってきました。
【関連レポート】
今回は執筆時点ではあまり知られてはいないDeSciとは?を知るきっかけとなるよう、上記カンファレンスに登壇する5つのプロジェクトのうち4プロジェクトを概説していきます。
これまでにも医療とブロックチェーンを掛け合わせるような文脈は存在してはいましたが、その多くはコンソーシアムチェーンを主戦場とし、パブリックブロックチェーンが用いられるケースはあまり見受けられませんでした。この辺は特にDAOやNFT、DeFi、P2Eというコミュニティを巻き込んだサービス構築、需要生成法がより一般的になりつつあり、Global Monetary Networkとしてのパブリックチェーンの活用範囲が広がってきたことの証左として捉えることもできるのかもしれません。
【ヘルスケア(医療)関連レポート】
パブリックブロックチェーンの投機サイクルは過去数回にわたって上昇と下降を繰り返してきましたが、今のサイクルは明らかにこれまでとは異なる新たな需要層が見られることが特徴的だと筆者は感じています。これは筆者の個人的な見解でしかありませんが、現在の(主に)マクロ要因によるベアマーケットを抜けた先には前回のサイクルとは異なる新たな需要層を巻き込んだ形で、新たな展開が起きるのではないかと期待しています。
本レポートではWeb3.0文脈における医療の可能性を実際に模索しているVitaDAO、LabDAO、、FlemingDAO、MoleculeDAOを通じて、医療とWeb3.0の交差点にあるDeSciプロジェクト群を概観していきます。なお今回の【前編】ではVitaDAO、LabDAOを、【後編】にてFlemingDAO、MoleculeDAOを概説します。

関連レポート:Web3.0と医療の未来をつくるDeSciプロジェクト群【後編】|Fleming Protocol・Molecule

※執筆時点でのPsyDAOは公式サイトも開設されておらず情報が不足しているため、今回はレポート対象外とさせていただきます。

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