Cosmos SDKを使ってブロックチェーンを作ってみよう 前編

目次

  • 環境構築

はじめに

本レポートは、Cosmos SDKを用いて簡単にブロックチェーンを作成する方法を、実際に手を動かしながら解説していくレポートになります。
Cosmos SDKとは、ブロックチェーンを簡単に作成できるフレームワークのことです。
ステーブルコインチェーンであるTerraや、秘匿スマコンチェーンであるSecret Networkなどのパブリックブロックチェーンから、BinanceのDEXチェーンであるBinance Chainや、LINEのLINE NFTやLINE Blockchainなど、エンタープライズの領域においても実際に利用されています。

ブロックチェーン間のインターオペラビリティ実現を目指すプロジェクトCosmosにおいては、基本的にこのCosmos SDKを用いて作成されたブロックチェーンが利用されており、2022年4月現在、Cosmos SDKがCosmosエコシステムの内外に関わらずブロックチェーン作成のために最も使われているフレームワークとなっています。
Cosmos SDKを用いて作成されるブロックチェーンはどんどん増えており、開発元であるIgnite(旧Tendermint)は2022年以内に200以上のチェーンがCosmosエコシステムの中で繋がるだろうと予測しています。(2022年5月時点で現在40個)
Igniteは、Cosmosエコシステム拡張のために今年6月からチェーン開発のアクセラレータープログラムを開始する予定となっており、$150M(約190億円)ほどの支援金を用意しています。



今このタイミングでCosmos SDKを学び、自分のアイデアを用いて新しいブロックチェーンを作ってみるにはちょうど良いタイミングかもしれません。
本レポートでCosmos SDKの基本や使い方を学ぶことで、ブロックチェーンやCosmosの開発を始めるきっかけになれば幸いです。

Terraを用いて、Cosmos上のスマートコントラクトCosmWasm上でNFTを発行するレポートなども存在するため、ブロックチェーン全体ではなくまずは気軽にスマコンから触ってみたいという方はそちらから始めてみるのも良いでしょう。
https://hashhub-research.com/articles/2020-01-08-try-mint-terra-nft

また、直近のCosmosエコシステムに対する考察などについては別のレポートが存在しますので、開発以外の部分に興味がある方はそちらを参照ください。
https://hashhub-research.com/articles/2022-3-17-invest-analysis-atom

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全体の流れ

前編の本レポートでは、Cosmos SDKの開発する上で知っておいた方が良い知識の紹介と、開発環境の構築までを一緒に行います。

Cosmos SDKについて
Cosmos SDKを用いて作られたブロックチェーンはモジュールが組み合わさってできていることや、その中のTendermintやIBC moduleといった重要なモジュールの役割について簡単に説明します。

既存チェーンがどうなってるのか覗いてみよう
Cosmos SDKを用いて作られ、実際に稼働しているチェーンがどういう構造をしているか紹介していきます。これらの構造を知っておくことで、アイデアや設計を練るだけでなく、実際に開発を行う際に参考にできるようになるはずです。

環境構築
Cosmos SDKをさらに簡単に使えるように作られたIgnite CLIというツールをインストールし、一番簡単な何も機能のないブロックチェーンを立ち上げます。

実際の具体的な開発については後編のレポートで取り扱っていきます。

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