Silo Finance | 流動性を犠牲としない独立したプールによるマネーマーケットプロトコル
2022年03月13日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- マネーマーケットプロトコルにおける問題
- Silo Financeの解決策
- 総論
前提
本レポートではパーミッションレスと安全性を兼ね備えたSilo Financeについての解説を行います。
【Executive Summary】
- マネーマーケットプロトコルであるAAVEやCompoundは共有のローンプールを有しているため、セキュリティーの観点から十分な流動性と分散化されたトークンのみを取り扱っている。
- 共通ローンプールを用いるマネーマーケットプロトコルは取り扱うトークンの数が増えるほど安全性は低下する。
- これらの理由から、DAOを使い取り扱うトークンの審査を行い限定する。しかし、これはより多くのトークンによる担保利用や借入を望むユーザーのニーズに相反するという問題がある。
- このような問題の解決策としては、(1)ローンプールをトークンごとに独立させる方法(Kasi-Sushi Swap)、(2)ユーザーが独立した独自の共通ローンプールを自由に作成可能とする方法(Fuse Pool)、(3)トークンのリスクに応じて隔離する方法(Euler)等がありますが、リスクを隔離させると流動性も隔離されるという問題も抱えています。
- Silo Financeはこれらの問題を解決するために、独立したプールでありながらブリッジトークンを活用することで流動性は共有させるという方法を採用しています。
【参考レポート】
※Silo Financeは現時点(2022年3月)ではアプリやソースコードの公開をしておらず、コンセプト段階となります。よって、アプリのリリース時には仕様などが変更される可能性があります。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。