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Bribe protocol 賄賂によるガバナンス市場

2022年01月22日

目次

  • 前提
  • Bribe protocolによるガバナンス市場の形成
  • トークノミックス
  • 総論

前提

DeFiプロトコルは運営主体が分散化されることで誰でも自由に利用が可能な非中央性を担保し、それがプロトコルやアプリケーション同士の Composability(コンポーサビリティ:構成可能性)の根拠となっています。
構成可能性が大きいプロトコルはより多く利用されて、そのプロトコルを中心とした自律的なエコシステムの構築を促していることは「Curve Wars」の事例などで観測されている事象です。
構成可能性には運営主体の分散化は必要な条件であると考えられますが、プロトコルの運用を分散させるためにはDAO(自律分散型組織)を用いた意思決定が行われています。一般的に意思決定はガバナンストークンの投票により行われますが、ガバナンストークンは市場で売買されており価格がついていることから1票あたりに時価があるという状態が発生しています。
そして、ガバナンストークンはプロトコルのエコシステムを拡大するためのインセンティブに用いられている傾向があります。その結果、市場における1票あたりの時価と構成可能性ゆえに他のプロトコルにとっての1票あたりの価値には乖離が発生する状況があります。
よって、他のプロトコルや主体があるプロトコルの意思決定に影響力を行使したい場合においては、意思決定に参加するために市場で1票を購入するよりも該当するプロトコルのガバナンストークン保有者に対してワイロ(Bribe)を支払い、代わりに投票へ参加してもらう方が経済合理性がある、という状況がよく発生しています。
そのような市場の歪みに対して、ワイロをより効率的に誰でも参加ができるようにすることで、ガバナンストークン保有者の利益も最大化することを目的とするプロトコルがBribe Protoolになります。
本レポートではこのBribe Protoolについて解説しています。
※なお、本プロトコルはコンセプトがリリースされて開発段階ですので、仕様などがリリース時には変更される可能性があります。
公式Webページ:
https://www.bribe.xyz/
ドキュメント:
https://bribe.gitbook.io/bribe/
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。