Tranchess トランシェによるアセットマネジメントが可能なプラットフォーム

前提

日進月歩で様々なプロトコルが開発されており、DeFiのエコシステムが発展するに伴い、投資家層の裾野も拡がっていますが、依然として一般の投資家がDeFiで資産を運用するには一定の知識レベルが必要であり、参入するハードルは高いと言わざるを得ません。
既存の金融業界においても殆どの一般投資家にとっては株式投資などの個別アセットへ投資をするには一定のハードルがあり、第三者の運用のプロへ資産運用を委託する投資信託などが主流となっています。
そのような背景もあり、昨今ではDeFiでの運用をより簡単に行えるようにという趣旨でアセットマネジメント系のプロジェクトの開発やリリースが相次いでいます。
アセットマネジメントプロジェクトの一つであるTranchessはBSC上でビットコインのイールドファーミングが可能となるプロジェクトですが、特徴的なのがファンドの持ち分をトランシェングしたトークンとすることで、リスク許容度が違う投資家に対して多様な資産運用方法を提供している点になります。
本レポートではアセットマネジメント及びデリバティブトレーディングプラットフォームであるTranchessの仕組み、トランチングによりリスクを切り分けた3つのトークン(QUEEN, BISHOP, ROOK)、ガバナンストークンChessについて説明しています。

トランシェとは?

トランシェ(Tranche)とは、金融業界において証券化商品などを組成する際に使われるテクニカルタームであり、元々はフランス語で一切れや薄切りといった意味になります。
リーマンショックの元凶にもなった債務担保証券(CDO)などを組成する際に、原資産(不動産アセットなど)のプール(ファンド)をリスクレベルや利回りなどの条件で切り分け、それぞれをまとめた部分(区分された各部分)のことをトランシェといいます。特定の条件により区分することを「トランチング(tranching)」といいます。
トランシェは、優先劣後構造の階層で区分され、優先部分は「シニア・トランシェ」、劣後部分は「エクイティ・トランシェ」、中間部分は「メザニン・トランシェ」といいます。
通常、上位ほどキャッシュフローを先に享受し、発生した損失は後で被る仕組みとなっています。(キャッシュフローのウォーターフォール:シニア ⇒ メザニン ⇒ エクイティ)。
よって、下位になるほど損失のリスクが高くなり、トランシェ間のリスクの差は利回りの差に反映されます。(利回りの大きさは、エクイティ > メザニン > シニアの順)。
さらにトランシェの優先劣後構造は、原資産プールからのデフォルトが一定水準を超えると、トランシェのペイオフが非連続的に変化することから、一種のオプション性商品と見做すことも可能です。

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