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Teller Protocolの概要 DeFiでの無担保ローンなどを実現するクレジットリスクプロトコル

2020年09月25日

目次

  • 前提
  • Teller Protocolの基本概要
  • ガバナンストークン TLR
  • Teller Protocolの利用イメージデモンストレーション
  • Teller Protocolの利用イメージデモ
  • 総論

前提

本レポートでは、DeFi(分散型金融)での無担保ローンなどを実現するクレジットリスクプロトコルのTeller Protocolを解説します。TellerはEthereum上で形成されるアルゴリズミッククレジットプロトコルをコンセプトにしています。
主にEthereum上の様々な金融プロトコルやアプリケーションによって構築されるDeFiのエコシステムは、これまで基本的にクレジット(信用)の概念がありませんでした。つまり、スマートコントラクトに担保として入れられたETHをはじめとする暗号資産を元に借り入れやレバレッジ取引、合成資産などの取引を行うことが基本的なコンセプトであり、その様々な応用によりDeFiは発展してきたと言えます。そのためDeFiにおけるファイナンスには常に担保資産が必要であり、かつ過剰担保を前提にしていて、金融サービスとして十分ではありません。現在、DeFiでローンの借り入れをしているユーザーは借入金額に対しておおよそ150%-300%の担保資産を差し入れています。DeFiにとってこの課題が解決されないことは資金効率性が悪いだけでなく、暗号資産を保有しないユーザーにとっての金融システムにはなりえません。
DeFiがこのような方向の発展をして従来の金融システムには自然に存在しているクレジットという概念がない理由は、Ethereumアカウントには現実世界のアイデンティティが結びついておらず、またEthereumアカウントはいくらでも使い捨てができることが背景になっています。
このようなDeFiの現状に対して、Teller Protocolはクレジットリスクプロトコルを構想しています。Teller自体がクレジットリスクを計算して借り入れを実行するスマートコントラクトで構築されるマネーマーケットであり、他の様々なDeFiプロトコルやアプリケーションにも統合可能な点を特徴としています。今回のレポートでは同プロジェクトの基本概要やTeller Protocolに紐づくガバナンストークンTLRなどを取り上げます。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。