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INX Limited 米国で初のSecurity Tokenの公募販売事例を作ったデジタルアセット取引所

2020年09月22日

目次

  • 前提
  • INXの概要
  • INX Limitedが発行するトークンの概要
  • 筆者考察:INXが発行するトークンの価値構成要素とはなにか
  • 総論

前提

本レポートでは、米国のデジタルアセット取引所であるINX Limited(以下INX)について取り上げます。INXは米国で初めて一般的なIPOと同様のプロセスでSecurity Tokenの公募販売事例を作った取引所で、同社が発行するINXトークンの販売を実施しました。過去にアメリカでSECに承認された形式でトークンを公募販売した事例は、Blockstackなどの事例がありますが、こちらはRegulation A+の枠組みで行われたため$50Millionが限度額であり、米国における通常のIPOと同じ枠組みで承認された企業としてはINXが初となります。
関連レポート:一般の個人投資家がSecurityTokenを購入できるかどうかの2019年4月現在の状況、および監督をされた公募ICOの現状
https://hashhub-research.com/articles/2019-04-17-security-token-april
2018年頃から始まったSecurity Tokenの販売は、機関投資家に向けてのみ販売され、一定期間のロックアップ期間を経てATSライセンス保有企業の私設取引所(OpenFinanceやtZEROなど)で取引されることが一般的でした。これに対してINXは通常の米国の証券取引所に上場するIPOと同様の審査プロセスを経てトークン発行が予定されています。本レポートでは、同社が提出した目論見書を参照しながら、INXとINXトークンスキームについて解説します。(参照: https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1725882/000121390019016285/ff12019_inxlimited.htm  )
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