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再生可能エネルギー取引をサポートするソフトウェアプラットフォーム「Power Ledger」及びカーボンニュートラルな集合住宅プロジェクト「Montreal Commons」概観

2020年09月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • Power Ledger概要
    • ダックカーブ現象とPower ledgerによるソリューション
    • グリッド管理のための各ソフトウェア
    • なぜブロックチェーンベースなのか
  • カーボンニュートラルアパートメント「Montreal Commons」
    • 1.持続可能な共同住宅モデル
    • 2.発電した余剰太陽光の売却益で年間50%のStrata levies(ストラータ税)削減
  • 総論

前提

本レポートでは再生可能エネルギー取引向けのブロックチェーンベースソフトウェアプラットフォーム「Power Ledger」、及びPower Ledgerを活用したカーボンニュートラルな共同住宅プロジェクト「Montreal Commons」を概観します。
Power Ledgerは2016年5月設立、同年ニュージーランドとオーストラリアでPoCを実施、2017年10月にはトークンセールで3,400万豪ドル(およそ26億円、当時のレートでは29億円相当)調達しています。
Power ledgerのエネルギー取引プラットフォームは、EthereumベースのPoAブロックチェーンを基盤としています。POWRトークン(ERC20)はEthereumメインネット上に存在するため、Binance等のCEX(中央集権型取引所)の他、Ethereum上のDEX(分散型取引所)であるKyber SwapやBancorでも取り扱われています。
本レポートではトークンエコノミーの詳細には触れませんが、Power LedgerはPOWRだけでなくSparkzというトークンも併存するデュアルトークンモデルです。POWRはPower Ledgerプラットフォーム上の各プロダクトにアクセスする際の保証金として用いられます。一方のSparkzは電力取引時に用いられるステーブルコインです。Sparksは現地の法定通貨から自動的にコンバートされる仕様で、地域ごとにその価格が異なります。※例)オーストラリア:1 Sparks=0.01豪ドル、タイ:1 Sparks=1バーツ
Power Ledgerが提供しているソフトウェア群は、太陽光パネルやバッテリー等のデバイスのデジタルIDと、デバイス間のトランザクションを容易にするリアルタイムマーケットに焦点を当てています。
以下太陽光発電の課題であるダックカーブ現象の説明とそれに対するPower Ledgerの提案、またPower Ledgerを活用した共同住宅Montreal Commonsプロジェクトを概説します。
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※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。