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Ethereumガスシステムの未来と過去 Etherの資産性への影響

2020年06月20日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
    • Executive Summary
    • 参考
  • 現行のガスシステム
  • EIP-1559が適応された場合のガスシステムを分析する
  • これまでのガスの利用状況を概観する
  • 総論

前提

本レポートではEthereum上で支払われたトランザクションのバーン(永久焼却)システムの導入と新しいマイナーへの経済インセンティブ構造を導入するEIP-1559をベースに、Ethereumのガス代そのものの過去と未来について解説します。
Ethereumで導入されているガスはブロック報酬に加えてマイナーへのインセンティブとしても機能するほか、コントラクトの実行にはそれに比例する量のガスが消費されることで、永久に実行が完了しないプログラムがEthereum上で走らないようになっています。
ガスはEthereumシステムの中核ともいえる存在で、本レポートで詳しく見ていくEIP-1559はEthereumにおけるガスの立ち位置を大きく変えるものです。依然としてガスは重要な役割を果たすものの、マイナーのインセンティブ構造やユーザー体験が大きく変わる可能性が高く、また投資を行う場合にも理解していく必要がある提案です。
本文では、Ethereumの手数料の仕組みを簡単におさらいした後に、EIP-1559の詳細を論じ、最後に過去のガス使用量の概観を行うことでEIP-1559導入後のイメージを把握しやすくすることを目標とします。
EIP-1559について過去に解説したレポートは下記です。
関連レポート:EIP1559の概要。ETHのトランザクション手数料モデル変更とETHの価値が長期的に上昇し続けることに繋がる提案
https://hashhub-research.com/articles/2019-10-24-eip1559-overview
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