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レンディング最大手Compoundの独自トークンCOMP 概要とレンディングマイニングの戦略

2020年06月16日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • COMPの概要
  • COMPマイニングのコスト試算
    • レンディングマイニングのルール
  • COMPマイニングのTIPS
    • Instadappによるレンディングマイニング最大化ツール
    • Collateral Factor
  • 総論

前提

本レポートではブロックチェーン上の分散型レンディングプラットフォームとしては最大手のCompoundが6月15日からの配布している独自トークンCOMPの概要をまとめます。CompoundはETHやUSDCをデポジットしロックすることで、金利を獲得できるレンディングプラットフォームです。また、預入資産を担保として使うことで暗号資産を借り入れることも可能です。レンディング領域において、Compoundは最大手であり、AaveやdYdX, Synthetixが続きます。
※ロック資産ではSynthetixがCompoundを上回っていますが、ロックされている資産のほとんどは独自トークンであるSNXです。
このCompoundがガバナンストークンとして発行し、貸し手と借り手にCompoundの利用実績に応じて配布するのがCOMPトークンです。ガバナンストークンと位置づけられていますが、具体的にどのようなガバナンスが可能なのかは不明です。
現時点ではガバナンス機能(投票機能)しか付与されておらず、将来的には収益分配機能をも取り入れるという期待はあるものの詳細は不明です。にも関わらず初日には1COMPが$100で取引されるなど、総発行数を基にした時価総額が1000億円を超える状態となりました(実際には、徐々にトークンが発行されていき、開発チーム向けのCOMPは4年間で漸進的に付与されます)。
Compoundについて概要を紹介したレポートは過去に以下があります。(一部内容が古くなっていることをご了承ください。
*レポート:Ethereum上のMoney MarketプロトコルのCompound Protocolを概観する
https://hashhub-research.com/articles/2019-02-14-compound-protocol
*レポート:Money MarketプロトコルのCompoundのv2のアップデート cTokenは何を可能にするか
https://hashhub-research.com/articles/2019-07-25-compound-v2-overview
※免責
本レポートは、投資を助言または推奨するものではなく、情報提供と教育のみを目的としています。お客様が本レポートで参照される暗号資産または関連するアセットに関して投資判断を行う場合は、事前にご自身でリサーチ及びデューデリジェンスを実施していただく必要があります。
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