PoloniexはTronエコシステムの一部となるか パブリックブロックチェーンによる企業の買収戦略
2020年02月08日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Circleへの売却とスピンオフ
- レンディングでの事故
- TronとPoloniexの関係
- 総論
前提
本レポートでは取引所PoloniexとパブリックブロックチェーンTronの関係を考察していきます。
今ではBinance一強状態の暗号通貨取引所界隈ですが、2015年から2016年前半まではPoloniex全盛期であり、「Poloniexがハッキングにでもあったら暗号通貨市場自体が終わるのでは?」という懸念があったほどに大きな影響力を持った取引所でした。
当時は現在よりも価格に影響を与えるニュースが少なかったという状況もありますが、PoloniexがThe DAOのICOをプラットフォームレベルでサポートし、ユーザーはEtherをデポジットすることで簡単にICOに参加できると発表したときは、それだけでEtherの価格が高騰するような状況でした。
※当時はEther対応の利便性の高いウォレットがなく、ICOに参加するにも大きな手間がかかっていたためです。
現在は、Circleへの売却を経てスピンオフしており、Tron陣営に引き込まれた形で運営されています。故に、Poloniex単体で捉えるよりも、むしろBitTorrentと同様にTronの戦略の中の1プレイヤーとして捉えたほうがより正確な理解が可能です。
Poloniexの設立から大きい出来事の時系列を整理すると以下の通りです。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。