EIP2462の概要 EVM互換のブロックチェーンを Ethereumのサイドチェーンとしてブリッジする提案
2020年02月07日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- EIP2462の概要
- EIP2462によって出来るようになること、および考察
- 総論
前提
現在、様々な新しいブロックチェーンがEthereumのバーチャルマシンであるEVMに互換性を持たせています。
例えば、PolkadotやCOSMOSはそれぞれ独自ブロックチェーンを構築できるフレームワークを保持していますが、その独自ブロックチェーンは様々なモジュールで成り立っており、その一つにEVMモジュールも含まれます。それ以外にも、例えば、韓国を中心とした企業群によるコンソーシアム型のKlaytnは、EVM互換を持っています。
*レポート:COSMOS SDKで適用可能なバーチャルマシンのモジュール化とそのメリット
https://hashhub-research.com/articles/2019-11-14-cosmos-sdk
https://hashhub-research.com/articles/2019-11-14-cosmos-sdk
*レポート:Klaytn概要。Kakao・LG・Union Bankなど、韓国の大企業が参画するブロックチェーン
https://hashhub-research.com/articles/2019-12-05-klaytn-overview
https://hashhub-research.com/articles/2019-12-05-klaytn-overview
EVM互換を持っているブロックチェーンのメリットは、Ethereumの開発言語が使えることによって、開発者の学習コストを最小に出来ることや、既存のライブラリを利用出来たり、Ethereumのアプリケーションの移植が容易なことなどが挙げられます。
今回のレポートで解説するEIP2462は、これらEVM互換のブロックチェーンをEthereumのサイドチェーンとしてブリッジする提案です。EVM互換のブロックチェーンにEthereumのアプリケーションごと移植するのではなく、サイドチェーンとして使用することを促す提案です。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。