銀行業務の収益を圧迫するトレンドと代表的なチャレンジャーバンク
2019年12月12日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- Executive Summary
- 日本の銀行業は13%成長するが、競争の激化により収益は28.20%圧縮される見込み
- ミレニアム世代の需要を満たすチャレンジャーバンクとは
- 代表的なチャレンジャーバンク
- クリプトバンクの現状
前提
本レポートでは、決済業界に取り巻く状況を概観した上で、日本ではまだ馴染みのないチャレンジャーバンクといわれる業界を利用者目線で整理します。いわゆるフィンテック企業に分類される企業の決済サービスを取り上げるのは、後日クリプトバンクとも表現できるCrypto.comのトークンモデルを解説するレポートを公開する予定であるため、その前段階として既存金融側の状況理解をアップデートしておいた方が理解が深まるためです。
日本でも三井住友銀行や住信SBIネット銀行のモバイルアプリは比較的使いやすいですが、欧州のチャレンジャーバンクはアプリのUIにとどまらず、カードとの連携やGPSを利用した為替や保険のプッシュ通知などを行い自社の商品を押し出し、従来の口座維持費(欧州で一般的)や送金手数料(日本で一般的)以外の収益源を見出そうとしています。
決済業界の近況はアクセンチュアの『Payments Pulse Survey: Two ways to win in payments』をベースにしており、グラフはそちらから抜粋しています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。