アプリケーションブロックチェーン vs Ethereumなど既存ブロックチェーン上のDApps開発
2019年08月22日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- アプリケーションの実行、スタックの比較
- ブロックチェーンのセキュリティについての比較
- トークンエコノミクスの比較
- アプリケーションのアップデートについての比較
- アプリケーションブロックチェーンはお手軽ではない
- 総論
前提
本レポートでは、アプリケーションブロックチェーンと既存ブロックチェーン上のDApps開発について比較を行います。
単一のアプリケーションが独自のブロックチェーンを開発できる選択肢が生まれつつあります。COSMOSのエコシステム内で使われることが主となるCOSMOS SDK、同じくPolokadotのエコシステム内で使われることが主となるSubstrate、このいずれかを用いて、アプリケーション開発者は独自ブロックチェーンを作ることができます。
COSMOSに関してはこちらのレポートで解説しました。
*レポート:異なるブロックチェーンを相互通信するcosmosの仕組みを理解する(2019年8月改訂版)
https://hashhub-research.com/articles/2019-08-22-cosmos-overview
https://hashhub-research.com/articles/2019-08-22-cosmos-overview
COSMOS SDKはアプリケーションインターフェイスとコンセンサス層を分離していて開発者はSDKを通してアプリケーション層の開発ができ、Substrateはいくつかのモジュール(部品)が用意されておりそれらを組み合わせること独自ブロックチェーンを作れます。
両者ともに着想はそれほど差がありません。
これまではEthereumやEOSをはじめとした既存のブロックチェーン上でアプリケーションを開発することが主でしたが、新たな選択肢です。
ベースレイヤーとなるブロックチェーンのトランザクション性能や開発上の性質に左右されずにアプリケーションを構築出来ることがメリットであると語られます。
一方でメリットだけのソリューションがあるはずもなく、本レポートでは、アプリケーションをEthereum上などで開発する場合と、アプリケーション独自のブロックチェーンを開発する場合、どのような違いがあるかを比較します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。