パブリック型かパーミッション型か?証券トークンを運用する際のそれぞれのメリットとデメリット
2019年05月09日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- パブリックとパーミッション型、それぞれのメリット・デメリット
- 将来に期待されるパブリック型とパーミッション型の相互互換性
- インターネットの発展におけるパブリックネットワークとプライベートネットワークの変遷
- 総論
前提
証券トークン(証券型トークン)が2018年頃から大きく話題になっていますが、最近はこれをパブリックブロックチェーンではなく、コンソーシアムチェーン型、所謂パーミッション型のブロックチェーンで発行するケースも増えています。パーミッションとは許可を意味し、ブロックチェーンを管理するノードに誰でもなれるわけではないことを指します。
誰でもブロックチェーンの検証を出来るパブリック型は、信頼できない不特定多数がブロック生成の競争に参加でき、かつ誰でもトランザクションを参照できるように設計されているのに対して、パーミッション型では、元からある程度信頼できる限られた法人などで運用することが前提とされています。
以下は、JPMorganが開発するQuorumのパーミッション型ブロックチェーンを使用したゴールドのトークン資産の事例です。
同じく、JPMorganは、同社のQuorumでステーブルコインを発行し、決済ネットワークを構築する計画も発表しています。
本レポートでは、それぞれの形式でのメリットとデメリットの整理、将来にそれらがどのように相互運用をすると考えられているかを解説します。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。