米国最大の取引所Coinbaseはどのように成長したか 概観、略歴、競争戦略
2018年07月27日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- Coinbaseのビジネス規模、売り上げ、ユーザー数など
- 創業に関する略歴
- Coinbaseが提供してるプロダクト
- これまでのCoinbaseの資金調達
- Coinbaseの2018年に入ってからの動き
- CoinbaseのこれまでのM&Aと投資活動(9件)、その方針や特徴
- Coinbase Ventures(CVC)からの12件の投資先(2018年8月時点で12の投資先)
- Coinbaseのミッションとバリュー
- Coinbaseの組織内での意思決定フレームワーク
- CEOの最も重要な仕事は人に関することや採用、CoinbaseのHR戦略で重視している36のこと
- Coinbaseのボードメンバーとキーマン
- 暗号通貨業界で存在感を高めるCoinbase元従業員と、そのネットワーク
- Coinbaseマフィア、Coinbaseとシリコンバレーエリアのクリプトファンド
- Coinbaseと関わりの深いプロジェクトの事例
- 一次情報が集まる仕組み作りと圧倒的なインサイダーになったCoinbase
本レポートでは、米国最大の取引所であるCoinbaseに関するレポートをまとめます。
Coinbaseは、暗号通貨企業としてだけでなく、スタートアップ界全体でみても、UBERとAirbnb以降に創業されたアメリカのスタートアップで、最も成功している会社と言えますが、その概略や戦略についてはほとんどまとまった記事もなく、考察はあまりされていません。
Coinbaseは、暗号通貨企業としてだけでなく、スタートアップ界全体でみても、UBERとAirbnb以降に創業されたアメリカのスタートアップで、最も成功している会社と言えますが、その概略や戦略についてはほとんどまとまった記事もなく、考察はあまりされていません。
本レポートでは、複数回に分けて、Coinbaseがどのように成長をしたかなどについて触れていきます。
特に2017年後半からの、稼いだキャッシュの使い方や買収の動きについては知っておくべきことが多いですし、元Coinbase従業員や現在のボードメンバーはシリコンバレーの暗号通貨エコシステムの中で最も影響力のある集団になりつつあります。
この点も整理していきます。
この点も整理していきます。
Coinbaseのビジネス規模、売り上げ、ユーザー数など
まず最初に、2018年現在のCoinbase( https://www.coinbase.com/ )のビジネスの規模について触れていきます。
同社サイトによると、現在サービス対象の国は32カ国、ユーザー数は2000万人以上、これまでどうプラットフォームで取引をされた金額は、$150Billion(約17兆円)だとしています。
アメリカ以外のサービス対象国は、ヨーロッパが中心で、言語ベースではドイツ語、フランス語、スペイン語など9言語を対応しています。
資金調達状況に関しては、後述しますが、今年4月に一部株式交換で行なったearn.com社の買収時に、現在の評価額は、$8billion(約8800億円)としています。
同社サイトによると、現在サービス対象の国は32カ国、ユーザー数は2000万人以上、これまでどうプラットフォームで取引をされた金額は、$150Billion(約17兆円)だとしています。
アメリカ以外のサービス対象国は、ヨーロッパが中心で、言語ベースではドイツ語、フランス語、スペイン語など9言語を対応しています。
資金調達状況に関しては、後述しますが、今年4月に一部株式交換で行なったearn.com社の買収時に、現在の評価額は、$8billion(約8800億円)としています。
匿名の同社関係筋でメディアに流れた情報では、昨年のCoinbaseの売り上げは約1200億円という数字がでています。
これに対して、今年2018年は投資や加速と競合の増加により、利益率が下がると思う、というコメントが出ています。
これに対して、今年2018年は投資や加速と競合の増加により、利益率が下がると思う、というコメントが出ています。
いずれにしても、創業6年目にして1000億円の売り上げを実現したスタートアップは、これまでほとんどないでしょう。
再三に渡り指摘をしているように、BinanceとBitmain、Coinbaseの3社は、人類の産業史で最速で成長をしている企業です。
再三に渡り指摘をしているように、BinanceとBitmain、Coinbaseの3社は、人類の産業史で最速で成長をしている企業です。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。