備忘録:Nic Carter「ステーブルコイン2強時代の終焉」論の解説
2025年10月02日
リサーチメモ(masao i)
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
※免責事項:このレポートは部分的に生成AIで作成されており、査読は行われていますが必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。
「USDTとUSDCの時代は終わりつつある」――Nic Carterの主張。
これまでTetherとCircleが市場の8〜9割を独占してきたが、その優位性は揺らぎ始めている。
背景には、発行コストの低下・利回り競争・規制変化と銀行参入という3つの潮流がある。
これまでTetherとCircleが市場の8〜9割を独占してきたが、その優位性は揺らぎ始めている。
背景には、発行コストの低下・利回り競争・規制変化と銀行参入という3つの潮流がある。
以下では、Carterの論点を要点のみ整理する。詳細は原文を参照のこと。
1. これまでの状況
- ステーブルコイン市場はTether(USDT)とCircle(USDC)の2強支配。
- 両者で全供給量の8~9割を占める。
- DAI、TerraのUST、BinanceのBUSDといった挑戦者は一時的にシェアを獲得したが、いずれも縮小・消滅。
- 2024年3月には2強シェアが91.6%でピーク、現在は86%に低下。
2. なぜ2強が崩れてきているのか
(1) 誰でも発行できる時代に
- 以前は発行コストが高く、Paxosなどに依頼する必要があった。
- 今は Bridge(Stripe)やBrale などを利用すれば低コストで発行可能。
- 取引所・フィンテックは「自分のドル」を持ち、預かり資産から生まれる利息収入を自分の利益化できる。
※補足:2025年9月末、Bridge(Stripe)は 「Open Issuance」 を発表。ステーブルコイン発行をSaaS化し、誰でも自社ブランドのコインを簡単に発行・管理できる仕組み。Phantom CASHを皮切りに、複数企業が独自コインを発行し、相互運用可能な流動性ネットワークを形成している。