L2時代の空気が変わった:ENSv2のL1展開が投げかけるEthereumスケーリング論

2026年02月11日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)

目次

  • 前提
  • 今回のENSv2の発表の概要
  • Ethereum全体に与える影響を考察
    • メリット(利点)
    • デメリット・リスク(懸念点)
  • 総括

前提

ENS(Ethereum Name Service)は、簡単に言うとEthereumブロックチェーン上で提供される分散型の命名サービスであり、長い乱数列のアドレスを「vitalik.eth」のような人間に読みやすい名前に紐付ける役割を果たしています。ウォレットアドレスの簡略化に加え、プロフィール情報や他チェーンのアドレス紐付けなども可能なこの仕組みは、2017年の稼働開始以来、Web3領域の基盤インフラとして定着しました。
しかし2020年代前半のNFTバブルの頃、Ethereumメインネットの利用コストが高騰し、ENS名の登録に数十ドル程度のガス代が発生する有様となり、課題となりました。当時は、L1の抜本的スケーリング策が見当たらず、コミュニティでも「スケーリングはL2で進めるべき」との認識が支配的だったため、ENS開発チーム(ENS Labs)は2024年頃に独自Layer2「Namechain」の構築計画に着手しました。
当初、ENSv2アップデートの一環として発表されたNamechainは、Ethereum外にENS専用のロールアップチェーンを設けて、ガス代低減と処理高速化を図る構想でした。各ENSドメイン名ごとに独立したレジストリを持たせる階層型アーキテクチャを採用し、所有権管理の強化や複数のブロックチェーンへの対応拡充なども盛り込まれていました。
ところが先日、ENS Labsは公式ブログで、ENSv2をEthereumメインネット(L1)のみに展開し、Namechain開発を中止する方針転換を公表しました。そこで本レポートでは、今回のENSv2の発表の概要と、それがEthereum全体に与える影響について考察していきたいと思います。
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