低成長、あるいは偽の成長の時代の投資思考
2025年07月25日
この記事を簡単にまとめると(AI要約)
目次
- 前提
- 低成長、あるいは偽の成長の時代の投資思考
- 総括
前提
低成長、あるいは偽の成長の時代の投資思考、これは今重要な考え方であると思います。
これはマクロ投資において重要なテーマであり、暗号資産投資においても例外ではなく、トランプ関税後においてはその重要性はさらに増しており、今回はこれを論じようと思います。
近年、特に今年にはいってさらに人気を集め、そして実際にパフォーマンスをあげた投資テーマは例えば以下です。
- 何も生み出さないBitcoinやゴールドが人気化
- 供給が限定的なあらゆる貴金属(シルバー・プラチナ・パラジウム)が人気化
- 利回りが低いけど希少な一等地の不動産
- EPSもGDPも伸びないけど政府支出期待で人気化する欧州株
- Nvidiaを除くマグニフィセント7は、人員削減などでかろうじて売上成長鈍化でもEPS成長の体裁を維持
- 成長ではなく過去の含みである不動産や政策保有を買うアクティビストが最も活発になった日本株市場
これらはいずれも低成長、あるいはインフレと政府支出による偽の成長の時代の写し鏡と言えます。
偽の成長と揶揄しても、それが時代であると理解しないといけないし、この傾向はAI時代においてむしろさらに強くなる可能性が高いです。
私の個人の投資行動を振り返っても、純粋な成長を買う投資行動はかなり少なくなったように思います。財政拡張や業界再編、インフレによって相対的にメリットを得る資産、そういった投資テーマが多くなっています。
※免責事項:本レポートは、いかなる種類の法的または財政的な助言とみなされるものではありません。